書籍・雑誌

2017年12月31日 (日)

今月のまとめ(H29/12)

今年も適度に読書ライフ。適度に。

スターウォーズ カタリスト 上 / 下
ヴィレッジブックス ジェームズ・ルシーノ著 来安めぐみ訳
積んでたうちから、ギリギリEP8封切前に読めた。読んでみたらローグワンだった。スターウォーズ3.8かな。ていうか高い。1冊1000円超。でもハードカバーより文庫が好き。これがハードカバーだったらきっと読まない。あー、電子書籍に手を出さない理由はそのあたりにもあるのかも。それでも最近kindleを気にしてはいるけれど。
タイトル的に読むしかないじゃない。SW Catalyst。SWをスイッチと読んでCisco的に。
最初はジンの父ちゃんの話かなと思ったけど、主人公はハズではないかな。自分的にはそんな印象。まあゲイレンとハズとオーソンの3人の話というのが無難。
デススター建造秘話なので、やっぱりローグワン0。でもこれ読んでるとゲイレンのイメージはもっと無骨なおっさんの印象なので、ローグワン見直してみるとこのシュッとしたイケメンは誰よって思えてくる。ドレッセリアンは株上げたね。
まあまあ楽しく読みました。小説として、ではなく世界を広げる意味で。さ、EP8が楽しみだ。(書いた時点ではまだ観てない)

アナログ
新潮社 ビートたけし著
ハードカバー読みづらい。嫌い。たけし作品だったから手を出したけど。
やはり作者の才能はお笑いに特化してるなとつくづく思ったのでした。小説としてみたらひと山いくらだけど、とにかく最後まで飽きさせずにコメディを散りばめてるところや、芸能に関する深みが見て取れる文面はやはり高評価。デザイナーのディテールとお笑いのそれの、落差が激しすぎるほど。
多分映画化するでしょ、そのうち。

ゲームの王国 上 / 下
早川書房 小川哲著
面白い。カンボジアとかよく知らないけど。むしろ知らないからこそフィクション部だけでなくクメールルージュ周辺の知識を拾いながら読み進めていくその手間さえ面白いというか。つくづくハードカバーなのが悔やまれる。読みづらいんだよ。
ムイタックとソリヤの2軸で話が進むけど、とにかく上巻の下準備が地獄絵図で舞台のチョイスに圧されます。正解。
下巻は時代を下って展開されて、ようやくSFらしさが出てきます。特にSFと思って読む必要ないと思うけど、SFなのかなあ、これ。まあ舞台をゲームと見立てて増えた主要人物群がまた忙しくあっちこっちかき回されてるのが、飽きさせずに読ませてくれて、頭の中でつなげるのに苦労するけど、それが面白い部分なのではないかなと。
ラストは次の世代でも繰り返しそうな締め方だけど、もうちょっとソリヤとムイタックが得られるもの多くてもよかったんじゃなかろうか。
そして下巻半分読んだあたりで、もう1セット買ってたことが発覚。友人にプレゼントしたのでした。ハードカバーでさえ1度買ったことを忘れるのか。でもそれなりに面白い作品だったし、まあいいか。

聖刻-BEYOND- 1
朝日文庫 新田祐助
四半世紀前の想い出。多分1092最後まで読んでないはず。それも記憶の彼方。
ビヨンドというからには前日譚だろうと思うのだけど、何か日本的世界だった。そして主人公も少女。学園モノ。ちょっと阿りすぎやしませんか。
まだプロローグさえ終えてない感じ。まあ続きも読んでみようとは思います。それ以上に昔の引っ張り出せたら読みたいけど、発掘が困難すぎて。

今月は6冊。ゲームの王国でいいかな。これでハードカバーのストックはこなしたはず。

今年の合計、90冊。ついに100冊を割るほどに。読めてないように思えるけど、デレステにかけてる時間考えたら、むしろよく読めてると言ってもいいんじゃないか。
その中で選ぶなら、イレーナとか寄生虫とか。5年に1人、には出会えたか。多分出会えてない。また来年に期待しよう。よいお年を。

2017年11月30日 (木)

今月のまとめ(H29/11)

11月もトライアドイベントのために読書停滞。

あのねこのまち あのねこのまち
講談社ラノベ文庫 紫野一歩著
猫又ファンタジー。人情物臭を出しすぎかなあ。もうちょっとゆるく読み捨て物目指した方がよかったと思う。それでも猫ってだけでフミがストライクな人はいるでしょう。でも人情物にも振り切れてないし、分類として結構困る内容。作品の目的地が見えない。
ラストの爪については、むしろ指の骨のが問題になりそうで。足の爪も。ねえ。

三毛猫カフェ トリコロール
スカイハイ文庫 星月渉著
ファンタジーなタイムトラベル物。17歳の間だけ旅をできる血筋。そんな設定。空想の世界。
お母さんとの再会。に、この顛末と組み合わせと設定。どうだろうか。期待せずに読んだので、失望もしてませんけど。挿絵じゃないけど、こういう空想はコミックのが合うでしょう。逆に考えよう。空想コミックのノベライズと思えば。
あと、今川焼き食べたくなります。近所で売ってるの1店舗だけしかないな。

スピンガール!
メディアワークス文庫 神戸遥真著
ポールダンス興味あります。もちろん手に取るよ。が、主人公に魅力ない。それでも成長を期待して。うん、成長してくれた。話聞かない子が話聞くようになったよ。そんな舞は暑苦しいけど、満園ちゃんはよいね。それ以上に咲子となつめ。ただ、絵面的に小説だと弱いので、映画化希望します。シムソンズとかああいうの好きな人にはいけるはず。
ていうか、リアルにポールダンス見に行きたいです。

なれる!SE 16 2年目でわかる?SE入門
バビロンIII -終-

個別2冊で、計5冊。少ない。

ラノベのマイブームって4年くらいだったかな。大量に読めるので、いい作品に出会えることもあるのだけど、打率考えると実際のところ一般小説とさして違いはないのかも。もちろん駄作も多いし毒にも薬にもならない空気も多くて、むしろ粗製濫造感溢れるジャンルとして認識される副作用のが大きく。
今月の1冊?答えるまでもないでしょ。

バビロンIII -終-

講談社タイガ文庫 野﨑まど著

待望の最終巻。と思ってたらまだ続くのか。ここで投げる作家もいなくはないけど、さすがにそれはなかろう。打ち切りにするほどに期待値低くもなかろうし。

1巻2巻

舞台は変わって上流ワールド。その説明で1/3まるまる。自殺法について首脳たちがどう動くかの下拵え。そこまで引っ張ってから善登場。でもこの巻では主人公をアレックスに譲り。ラストではまた立ち位置戻るんだけど。
しかし各国首脳と補佐たちはそれぞれにいいキャラしてますね。デフォルメされたお国柄の濃縮がやっぱり上手い。その立派な個性もどうせ蹂躙されるんだろ、って未来が読者には見えていて。モンパニでお前次食われるんだろっていう楽しみ方に近いものがあります。そう思わせる曲世愛という存在。でもこの巻読んでて最早に遠く及ばない存在かなと思うに至ったのでした。いいとこ、みさきやザシュニナよりちょっと上ってとこじゃないかな。

中盤も引き続きアレックスに集約する流れ。そんな中でサムの描写がとても好きです。通訳をただ通訳として出すだけでなく、べき論ぶち上げて細部まで描写してるあたり、話に厚みが出てきますね。エンタテイメントなだけでなく、読者に自殺をサイエンスさせるテーマの投げかけから、いちいちこういう描写まで、話が面白いつまらないという以上に、このディテールの作り込みというか削り出しというか。SFかくあるべし。
そして聖書につなげてくる流れ。ここでタイトルのそれが出てくるのか。大淫婦。

終盤でその作り上げたお膳立てをぶち壊す曲世愛。まったくモンパニだ。普通、ここまでページ進んだら、いい、続く、悪い、終わる、それで決着するよねえ。でもまだ終わらないらしい。逆に不安になってくる。つまらない締め方はしないでくれるだろうか。謎は残すかもしれないけど、つまらない展開でないことだけは期待しよう。今まで野﨑まどにそういう意味で裏切られたことはない。
ひとつだけ気になることがあるとしたら、つづく、この意味合い。まさか延々と終わらないってことはあるまい。よい、悪いの意味をぶち上げてこの作品までそうしたらそれは悪いにしかならんですよ。

なれる!SE 16 2年目でわかる?SE入門

電撃文庫 夏海公司著

読んだの11月初旬だけど、個別エントリでアップしないまま月例に混ぜる流れになりつつ、でも何となくさみしいのでやっぱり最後くらいは独立させとこう。そのくらいには好きなシリーズ。好きというか、テリトリーだった。タイミングも、読む直前に品川アレアにも行って話してきたてのもあって、まずまずタイムリーでしたというおまけ付き。

4巻5巻6巻7巻8巻9巻10巻11巻12巻13巻14巻15巻
1~3巻はi-revoサービス終了のためリンク切れ。あっちは保存すらしてない。さらに前のサンリオブログはサービス終了前に保存しといたけど、当時はラノベなんか読んでなくて映画ブログだったしな。

スコア争いしても今のままじゃどう攻略しても勝ち目ないから、別の土俵で戦ってやるわって、相手の攻略を台無しにしますよ作戦。ルールの外で戦うことがゲームでなくビジネスですよというありがたい啓蒙作品。日本社会への皮肉。
次世代のデファクトスタンダード作ってしまえというのは、まあこの作品らしさは出てると思います。工兵については。他はみんな切られちゃったかな。立華でさえほとんど出番ないし。何よりも終わらせることを優先させた結果なんでしょう。ラノベとしてはちょっと弱いです。
締め方も貧弱だったなかあ。もう少しキャラ前面に出した方がそれっぽく満足感出たんじゃないかと思わなくもないけど、最終巻までついてきた読者は多分自分同様ネットワーク従事者だろうとも思うので、キャラなんか二の次と思ってるかもしれない。個人的には、総務ルートからスルガ乗っ取るくらいが一番いい落としどころだったんじゃないかなあと思うのだけど、でもそこまでページないか。せめてもうちょっと夢持てるエンディングであってほしかったくらいは、言っておきたい。そんな締め方。

あとがきは生々しいです。夢がないのは仕方ないとしても、最後くらいはすっきり終えてほしいかな。既刊の中でもかなりどんより。精神状態あまりよろしくなかったんじゃなかろうかと心配になります。でもこんな業界ラノベはさすがにもう出てこないだろうな。
なお、人間性能高い人は少なくとも日本でSEとかやるもんじゃないというのは自分も同意します。自分の世界を作れないという意味で。まさにIT土方。自分みたいにやれることの少ない低能には必要な職種ですけど。一人親方ネットワークSEってすごく多いけど、横のつながりから仕事もらえるかどうかがすべてです。派遣は稼ぎにならないのでとにかく人脈作りましょうな世界。シリコンバレーとか行くような高性能な人はどうぞお好きに。

16冊の弊害はどうしたって隠せない。せめてキャラかストーリーかどちらかだけでも筋を通してほしかった。工兵が次の一歩に進みましたというには足踏みなエンドってのはやっぱり微妙。プラットフォームとしてのラノベ限界をまた突きつけられてしまったのでした。大雑把にそんな感想。それはそれとしてお疲れ様は言っておきましょう。
メディワから出てた別作品も買ってあるので、そのうち読んでみます。

2017年10月31日 (火)

今月のまとめ(H29/10)

すき家グランドスラムで体調崩した10月。そこまでしても72cmさん入手できず。偏った食事はよろしくないです。

スターティング・オーヴァー
メディアワークス文庫 三秋縋著
先日読んだ寄生虫がよかったので、まとめ買い。順に読んでく。三秋縋月間。
デビュー作。らしく、やはり寄生虫ほどの完成度ではない。けど、あとがきの理念は何となく分からないでもない。でもまだこの作品は経過途中のはず。完成品を読むのもいいけど、その経過を追っていくのはきっと読者としての幸せ。
10年遡って人生やり直しするけど、計画通りというわけにはいかず上手くいかなかったね。1周目の自分の地位は誰かに埋められてて、それを傍から見ることになったらどんな感じよ。ていうSFテイスト作品。設定はSFどころかファンタジーですらなく夢レベル。SFなのはその舞台に対して登場人物がどう考えて動くのかという点。どう考えるというか主人公はあっちの世界にいっちゃってるし、子供期→青年期→ドラマって流れだし、三秋ワールド、毎作品この調子なんですね。でも回収しない過去も結構あって、それなら長編にせず、短編のがいいんじゃないかなと思ったのでした。普通に短編作家のが向いてると思う。

三日間の幸福
メディアワークス文庫 三秋縋著
2作目。せつない系ながらハッピーエンドなおかげで、これが代表作みたいになってるのかな。自分がまとめ買いした時点での刷数の多さはこれが群を抜いていて。
寿命を売る話はタイムみたいでやっぱりSF。あの映画はデータ移行のシステムがあまりに杜撰で、その設定をどうにかしろよみたいな感じでもあったけど、あれも設定よりもサスペンスを表現したかったのだろうから、この際置いときましょう。三秋氏はそれをサスペンスではない形にしたくて、これを書いたんじゃないかなあと思ったのでした。
ミヤギの物語なのはいいけど、それにしてもヒメノの使い捨て感がひどいかなあ。クスノキ視点が長すぎるというか、ヒメノは名前も出なくてよかったんじゃないかと。やっぱり短編のが向いてる作家さんだと思います。
何だかんだで読者の進んでほしい方向に進んでくれる作品だと思うので、だから評価されてるのでしょう。

いたいのいたいの、とんでゆけ
メディアワークス文庫 三秋縋著
3作目。デビュー作とかなり被ってる。他の作品もそうだけど、この主人公は特に感情移入しづらいタイプ。設定上こうなんだよという主張をしてるだけで、そう思考してる様が見えてこない。そのあたりは美大生が奮闘して補うように。もちろんそっちも説得力ないし、例によって途中離脱するけど。
改変は今作ではヒロインの仕事。手紙なくなったのも改変?とちょっと思ったし、瑞穂も同一かと期待したけど、霧子だけだった模様。絶望スイッチが入ることは本作において大事なことらしい。スターティングオーヴァーと比較して目指してるところがやっぱり見えづらい気がします。締めに入ってからの、ルート分岐する前の高校生編回想も、作品の方向性を変えてしまってるように思えます。
さすがに4冊読んで作者の性癖が見透けてきます。自分の嗜好と大幅に食い違ってたらもう読まないところだけど、嗜虐的な方向性は嫌いではないので、そしてこの方向性が受け入れられてるってことは、世の中の人も一皮むけばみな同じってことなんだろうとか、メディワはそういうところ分かってるんだろうなって、角川はやっぱり角川だったと思ったのでした。

君が電話をかけていた場所 / 僕が電話をかけていた場所
メディアワークス文庫 三秋縋著
4作目と5作目とセット。
電話と人魚姫でファンタジー。というか怪談という方が合ってるな。5冊目にして、ようやく腑に落ちた。
人魚で町興ししてる田舎町を舞台ってのは結構きれいにおさまってる感じ。痣と電話からの展開は他作品以上にファンタジー。初鹿野の魅力でそのあたりはねじ伏せて。この子がいてこそ、主人公もよく見えてくるってのがあるので、本作ではキャラ作りは成功してると思われます。でも千草の使い方が残念かなあ。人魚の報われなさ。
あと、この作者、毎度小道具としてタバコを使うのだけど、さすがに中学生が自販機でタバコ購入って、タスポの存在するこのご時世にそんな描写をよくも書こうと思うもんだなと。一応20世紀なので、通せないわけではないけど、それにしても多用しすぎ感。これが昭和に書かれた小説ならまだいいけど、さすがに全作品でこうも小道具としてのタバコの地位を重視されていると、違和感を拭えないのですよ。設定が現代の上にファンタジー乗せてるだけでもすでにハンデ背負ってるんだから、小道具を使うにしてもタバコ以外のものを使うとか、つなぎのシーンでもう少しナチュラルな表現を作ってほしいものです。
ここまで過去作読んでみて、やっぱり説得力の弱さが一番気になったのでした。そんな紆余曲折を経て寄生虫に辿りついたんでしょうね。しっかり前進してるとは思うので、今後の発展に期待するとします。

りゅうおうのおしごと 6
GA文庫 白鳥士郎著
前巻
最近の藤井4段の活躍もあってか、本作もますます低年齢化。小学生棋士まで生み出しそうな勢いだ。字は違うけどそうたくんときたよ。人気にあやかるのも大事。面白いからオマージュも許されるみたいなところもあるけど。
その颯太くんと姉弟子で目指せ奨励会3段リーグと、AI将棋につながる感じの6巻。
そして銀子脱落フラグ。将棋的に。この絶望感は先の展開を期待させる。脱落してもしなくてもどちらにでも分岐できるような書き方になってる安心感。展開としては脱落しないとリアリティなくなるけど、ラノベにそんなの求めるなってのもあるだろうし。
逆に、クズ嫁ダービーは横並び維持。そもそもどうせゴールしないし。ラノベだからそこは期待しない。そういう色恋に関する人間味のなさが様式美とされる業界なので仕方なし。もちろん以前の小冊子みたいなああいうのじゃなくて。この方面では自分は銀子派でいたいです。メインヒロインがしっかりと格を維持してくれてればそっちに流れるけど、不足があると判官贔屓したくなるのが自分の習性。銀子一択でしょ。間違ってもしゃう。あいの魅力は今のままじゃどうしたって足りないよ。
それよりも本因坊秀埋先生みたいのまで出すからこその白鳥士郎。ベッキーよりはいくらかお上品(?)だけど、よくもまあこんな強烈なキャラ出してくるもんだ。まあアニメは6巻までやらんだろ。しかし囲碁サイドでよかったな。将棋サイドだったら感想戦の2人詰んでたぞ。
泣かせにきたのはあとがき。ていうか、5巻終了説もどこへやら。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 下
KAエスマ文庫 暁佳奈著
前巻
1年近く遅れてようやく手を付けられた下巻。まんざいせんか、この星空には君が足りない!、他にもまだまだ積んでるKAエスマ。ロボットハート2巻は読まないけどな。
P220のお手紙。そこに集約。ここで泣くために、他の部分が積み重ねられてる。少佐が生きてたのはやや白ける感じではあるけど、結末をこうしたくて書いたのだろうから、そこは納得しよう。まあ生かすならこう見せるのは失敗とまではいえないし。成功とも言い難くはあるけど。自分なら社長にバトンタッチで組む設定だな、というだけです。
あと、ヴァイオレットが汽車でのバトルであまりに弱すぎやしませんかね。それとも相手が強すぎたのか。かつての戦争時にあちらの国ではそういう存在もいたみたいな表現が各所にちりばめられていてよかったくらいの強者ですよ。でなきゃヴァイオレットのチートが際立って見えない。といったところで、それも枝葉。あくまでもP220の手紙。あれがこの作品のすべて。大賞受賞っていうのは、心への波及力あったればこそなんだろうと。
2018春でしたっけ。アニメ楽しみです。

繰り巫女あやかし夜噺~お憑かれさんです、ごくろうさま~
マイナビ出版ファン文庫 日向夏著
お憑かれ、はよく使われる手法ですね。御九郎様は珍しい。そこは新鮮に。
お蚕様と思わせて話を進めつつ、実は絡新婦だったという展開はよかった。この人やっぱり構成力高いなあ。しいて言えば織姫中心に地元の話ももう少しあったらよかったな。もう少し話を圧縮して一章そんなのがあったら多分理想だった。もちろん続編欲しいなんて言わないし、そもそも教授いなくなってそれやっても多分足りない。
今まで読んだ中では、薬屋>これ>デブ、かなあ。最近、薬屋に飽きつつあるので、1冊完結の新作でも書いてくれると嬉しいのだけど。

青年のための読書クラブ
新潮文庫NEX 桜庭一樹著
安定の三十五賞作家。
聖マリアナ女学園という舞台で創設者からの100年裏史。さすがに組み立てが上手い。題材と書き手と、章またぎのロングパスと、ホントよく書けてるなあと思います。それに、ゴシックよりよっぽどアニメ向きじゃね。
5本立て。話としては知ってても読んだことのない古典ばかりモチーフにされてるので、そういう角度からの興味はあり。緋文字とか読んでみたい。
さらに外伝もあるらしいので、機会があれば読んでみたいかな。

9冊。今月はエヴァーガーデンにしておきたい。一番よかったかというとそういうわけではないのだけど、来年のアニメに期待する意味合いで。そういう理由ならりゅうおうでもいいのだろうけど。

2017年9月30日 (土)

今月のまとめ(H29/9)

自分で読書するよりも、読書好きな女の子眺めるのがいいですね。ふみふみ。

ストライク・ザ・ブラッド 17 折れた聖槍
電撃文庫 三雲岳人著
前巻
毎度のことながら大雑把ですね。零菜かわいいね。この娘のためだけに雪菜とくっつくことが許されます。
求められてるものは詰め込まれてると思うので、この作品はこれでいいのでしょう。
作品の内容とは別でひとつ。この作品に限らないのだけど、近年どこでも見かけるので、ここらでつっこんでおきたい。ツイでもしょっちゅう言ってるんだけど。
P234 L6『交通事故、という単語~』の箇所。
「交通事故」って「熟語」ですよね。
三雲氏なら修正してくれると信じて。というよりも編集部が赤入れろよ。言葉を商売道具にしている者として、この誤用を放置せずに危惧を広めてくれ。
まあ自分も友人に10年前くらいにつっこまれてから意識するようになった側なんだけど。それでも文章書いて飯食ってた人間としては指摘もらったら直せる部分は直すべきかなと。
そんな話をちょっと前にゲームライター仲間の中でも話題にしたんだけど、そもそも単語と熟語の区分から伝わらなくて、小学校に戻れって思ったのでした。
さておき、話は相変わらずだけど、読んでて面白いですよ。面白いは違うか。楽しいですよ。お話しではなくキャラを楽しむ作品として。
ちょっと気になったのは萌葱。零菜とほぼ同い年だろうし、雪菜も浅葱も相当若い頃に産んだ娘たちかと思われることから、古城との関係が清算されて大した期間も開けずに別の男と子供作ってるのかっていうところ。自分の中での浅葱に対しての評価はほぼ底辺なのだけど、それがさらに強固になったシーンだったのでした。理想のヒロイン像って難しいな。いあまあ浅葱はヒロインでも何でもなくかませといえばそうなのだけど。立ち位置は縦ロールと同じ。

レッド・クイーン
ハーパーBOOKS ヴィクトリア・エイヴヤード著 田内志文訳
能力者がバニラを支配する世界といえばありがちかもしれないけど、要するにX-MENでマグニートー様の理想を推し進めたミュータント至上主義世界みたいなイメージ。銀の血を持つ貴族と赤の血を持つ下層民の壁。そんな中で異能持ちの奴隷階級が出現して、貴族階級の中に入り込んで下剋上していくみたいな話。
途中まではそれなりに楽しく読めたけど、革命活動開始のあたりからあんまり展開に魅力を感じなくなり。弟王子の薄っぺらさが大きい気がする。ひねくれたまではいいけど、王殺してまでかきまぜようって、そこまでやるような背景ないと思うんですよ。テロ組織も貴族共もご都合的な面が強く出ちゃってるように見えるんですよ。世界はいいけどキャラに魅力を感じないといえばいいか。それでも先は気になるので、2巻は読みそう。
ところで作者のブログ(http://victoriaaveyard.blogspot.jp/2016/10/new-map-of-red-queen-world.html)に解説があるのだけど、北アメリカ大陸が舞台であることを今初めて知ったのでした。

プリズン・ガール
ハーパーBOOKS LS・ホーカー著 村井智之訳
世間から隔離されて育てられた女子が、父の死を契機に面倒に巻き込まれ。ランディキングとドゥーリーがいらんことしなければカンザスで変な子として終えそうなので、むしろ巻き込まれてよかった説。
すごく雑な印象だけど、何だろう、このとってもアメリカンな感じ。もう少し事件の規模が大きいとアクション物にできそうだけど、このローカルな感じがどうしてもヒューマンドラマ止まり。でも普通に映画向きには思える。
カートおじさんの存在が癒し。その他ろくでなしばかり。ペティ含め。ていうかランディとドゥーリーはいったい何だったのか。ホントただの町のならず者ってだけでそんなに引っ掻き回しちゃったのか。おかげでペティが救われたのはあるけど、にしては部外者感強すぎて。父が与えた教育及びこいつらに関われば真相に辿りつけるとまで見抜いていたエスパーというなら、そりゃすげーてことになるけど、そこまではさすがになかろうし。
でもまあ楽しめた。アメリカンなドラマを見たい人におすすめ。

3冊。さすがにひどい。もうちょっと読め。そして今月のチョイスはプリズンガールしかないのか。うーん。

2017年8月31日 (木)

今月のまとめ(H29/8)

読書できてません。アイマス最高!な上半期でした。

戦国姫 花の巻 / 鳥の巻 / 風の巻 / 月の巻 / 茶々の物語 / 濃姫の物語 / 井伊直虎の物語 / 瀬名姫の物語
集英社みらい文庫 藤咲あゆな著
マルイノグッズとして買っただけで、基本、読む必要はなかったのだけど、何となく。冊数嵩増しとでもいうか。
メジャーどころはほぼ自分の中でも固まってるので、作者の解釈を加味しつつおさらいといった感じ。なので、マイナーどころに比重を置いて読んでみて。関連して、ヘボ領主扱いしてた一部武将の評価に微妙に変化があったりなかったり。もちろん下方修正された武将もいますね。
実際のところ、時代小説であろうが姫って存在は萌えの原点でしょう。近年になって挿絵で強調されただけ。昔から何も変わらないのです。

ぼくたちのリメイク 1 十年前に戻ってクリエイターになろう! / 2 十年前に戻って本気になれるものを見つけよう!
MF文庫J 木緒なち著
氏の作品で触ったことがあるのは、坂上がりくらいか。印象薄い。グリザイアの頃はもうエロゲリタイアしてるし。なので、フォーリズムは10年後の引き合いに出されても格が不足してるように思ったのでした。
文体は読みやすい。設定は何ら魅力なし。話の展開もどうでもいいけど、構成力はまずまず。えれっと絵に助けられてる面も大きく。
まあ課題図書として読んだんですけどね。

魔導の福音
創元推理文庫 佐藤さくら著
前巻
1冊目の主役、レオンとゼクスは今回脇役。魔導と縁遠いお隣のエルミール国で、カレンスを中心に横から展開。進むうちに交わる。今作の発表で、前作含めて真理の織り手シリーズというくくりになったらしい。今後どれだけ風呂敷広げていくんだろう。
女っ気のない前作から女っ気が追加されたかと思いきやまったく女っ気ないお嬢様とか、実に硬派でいいですね。サイとリーンベルとヴィクターもよいのだけど、やっぱりアニエスが光るというか。ご都合的ではあるけど、好ましいキャラ設定ではあると思います。系譜、福音、タイトルも内容に合ってるし。
自分的には1冊で話が完結してるのが好ましく。連載作品を纏めたのでもなく、最初からまとめる気もなく続刊って、非常に萎えますからね。長編以上の文章量で短編以下の情報量にますます磨きがかかるラノベから、さらに遠ざかってしまう今日この頃。面白い作品ももちろんないとはいわないけど、それ以前の話っていう。

11冊。今月の1冊ってないなあ。どれも相応に楽しんだけど、お薦めするかっていうとそういうのでもなく。

2017年7月31日 (月)

今月のまとめ(H29/7)

多分、今年100冊読めません。巻き返したいという気もなく。

スーパーカブ
スニーカー文庫 トネ・コーケン著
カブを手に入れて世界が変わった女の子の話。淡々と進行。ラノベらしさは微塵もなし。
山梨の地図を眺めながら読みました。修学旅行編あたりは普通に頭の中で。
主人公とても魅力ないのだけど、でも構成しっかりしてて楽しく読めました。こういう作品もっとあっていい。

ソフロニア嬢、倫敦で恋に陥落する
ハヤカワ文庫FT ゲイル・キャリガー著
前巻
フィニシングスクールシリーズ最終巻。乗り込んできたピクルマンたちとの最終決戦。ジェラルディン校墜つ。あちらの有志のwikiで流れを把握。もうこれ公式に挿絵追加しようよ。緑の線がソフロニアの動線ね。
しかしまあこれだけのことやって何で生きてるかな。すごいなスパイ。だから自爆したスパイが格好よかったのかも。
全体としてはソープはシドヒーグのときよりドラマチックな感じがなかったので、ソフロニアと絡めても弱かった感じ。アレクシアとマコンみたいにあんまりきれいに収まってないなあ。ソープと一緒に裏の世界で生きるとなったら、テミニック家的にももう死んだことにするしかないじゃない。これからは2人で、という側面が強くて、上流階級からは完全に消えるしかない流れなんだもの。将軍が表に出してくれることもなさげだし。
ともあれ、これでようやく積んでたプルーデンスに入れる。それが今作の一番の仕事。

正解するマド
ハヤカワ文庫JA 乙野四方字著
さぞ野﨑まどお好きなのでしょうね。おれも負けないくらい好きだけどな←

シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱
ハヤカワ文庫JA 高殿円著
緋色をそっちの意味で使ったのかと読んで納得。タンポン、ね。
あまたあるパロディとしては、結構面白く書かれてると思いました。シリーズ化してくれみたいには思わないけど。

風の名前 5
ハヤカワ文庫FT パトリック・ロスファス著 山形浩生、渡辺佐智江、守岡桜訳
前巻
チャンドリアンの痕跡探しに行って薬中のドラッカスと激闘。微妙に安物ファンタジーらしくなってきてやいませんか。そしてバストが最後に含みを持たせて尻切れトンボ。早く次シリーズ出してくれないと。いつになったら王を殺すのさ。
気になった山形浩生らしいあとがき。経済関係のお仕事お忙しいのでしょうけど、あとがきまでそんな風味付けされなくてもよいのですよ。

5冊。10期SSS失敗したので、11期目指してたので仕方なし。
しかし何だかハヤカワばかり読んでしまったな。実はシャーリーホームズが一番楽しめたかも。

来月も積み処理を。戦国姫シリーズ読み始めました。ただのグッズで終わらせてもいいんだけどさ。

2017年6月30日 (金)

今月のまとめ(H29/6)

こんなに本読んでたらそりゃSSS狙えないよね。10回の節目で競争も激しかった。途中離脱もやむなし。

キングキラークロニクル 風の名前 1 / 2 / 3/ 4
ハヤカワ文庫FT パトリック-ロスファス著 山形浩生・渡辺佐智江・守岡桜訳
ガチガチに山形浩生一派で固められた訳に腰が引けなくもなかったけど、評判いいので読んでおくべきかなと手に取ってみて。最近それなりに結構話題になってるので、10年前に出てるハードカバーの頃から応援してた人は、さぞ感慨深いことでしょう。
全然お話進んでない。昔語りが半分以上。というか、そういう手法か。
膝に矢を受けてる気取りの酒場の店主を装ってるところが、とてもスカイリムというか、あちらではスカイリムの発売前にこれも世に出てるので、膝に矢を受けるネタは向こうでは昔から定番なのかもしれない。という話をスカイリム大好きな知人に振ってみたら、向こうでは慣用句として使われてるんじゃないかという話も出てきたり。Google先生に聞いてみるとarrow in the kneeで結婚したという意味になるみたいな噂も出てきたけど、出所も怪しいし、そもそもこの作品に当てはめてもそうはならないので、また別の意味もあるのかも。研究が俟たれる。
とりあえず4巻まではまだ若い頃の話だけ。ジプシーの天才児から底辺生活に落ちぶれてそこから這い上がって大学行ってその途中。2巻3巻あたりはバランス悪くなかったけど、4巻のクォートはそれまでと比べてちょっと軽率すぎやしないか。デナに絡むところではそれもアリだけど、ヘンメ以外の師匠たちに対してもその対応はこの設定上では許していいものか。
とはいえ、たまたま4巻がちょっと谷間かなという程度の話。5巻でいくらか方向修正されることを期待します。面白いとは思うけど、でも驚きはあまりないです。

十歳の最強魔導師
ヒーロー文庫 天乃聖樹著
奴隷から身分解放って、つい先日イレーナ読んだばかりなんだけど、比較しちゃいけないのは当然というか、そもそも内容につっこむのが野暮か。ちびっこが色々やってるのをかわいいね、と読みたい人へ。はっきり読み捨て用。2巻出たらしいけど読むわけもなし。

棘道の英獣譚
ダッシュエックス文庫 野々上大三郎著
第3回集英社ライトノベル新人賞特別賞受賞作。これでもかってくらいダッシュ文庫色。方向性に一貫性があるのは嫌いじゃないけど、それで売れないからスーパーダッシュの看板掲げ直したんじゃないのかしら。でも個人的にはこの方向でもいいと思ってます。逆に看板掲げ直さなくてよかったのにって思ってるくらい。クオリティだけ磨いていけるなら。そういう意味ではラノベの枠を捨てた方がいいとは思うけど、ラノベ以外まあ売れませんからね。
原初の兄妹に振り回される世界、に巻き込まれた現代の兄妹、というか兄だけど、まあ説得力ないよね。でも目的地が寓話的なところにあるので、設定とかは多分どうでもいい部分。樹竜とかもっと上手く使えそうなものだけど。おにいちゃんは女神と結ばれて幸せに暮らしましたとさめでたしめでたし。その裏でメガネ妹はスポットライトも当たらずに不遇なまま話終われ、でもメガネはそうあるべきって、とてもじゃないけどあとがきでぶっちゃけるようなことじゃないですね。

ネットカフェ探偵クロヒナ~死にたがりのソーシャルコミュニティ~
AMGブックス 紙吹みつ葉著
FB文庫から出てた「ひな×じん 鎖の少女と罪悪感の天秤」の焼き直しらしい。2008年だと、まだ自分のラノベブーム来る前だから読んでないな。そもそもこの作者を読むのは初めてか。
よく分からない幽霊に憑かれて、記憶を奪って結晶化する能力を得て、それで周りの人を救ってるつもりで引っ掻き回してこうなりました、と。
リファインされてこれじゃ、元の本もさぞ売れなかったろう。

恋する寄生虫
メディアワークス文庫 三秋縋著
手に取ったのは表紙の紙質違うなってだけでしかなかったのだけど、久しぶりに人に薦められるレベルの作品に会えた。メディワならチェックしてそうなものを、表紙群に見覚えないので平積みされてなかったのか印象薄かったのか、縁がなかったらしい。今後はこの作者ちょっと追いかけてみよう。
いくら前職がそれっぽかったとしても和泉のスパイアイはやりすぎ感あるけど、大筋として潔癖症の主人公が秘密多いヒロインと出会って寄生虫な話にシフトしていく流れは秀逸。説得力持たせようとするなら宇宙から来た寄生虫くらいの設定とでも思っておくのがよさそうだけど、そんなの書かれても話があらぬ方向にいってしまうので、このあたりがやっぱりちょうどいいんでしょう。でもどうにかもう少し説得力ある表現欲しかった。何かいい方法ないかな。
ラストは佐薙の夢の白鳥の話になってるけど、死のうが死ぬまいが書いたら綺麗に終われないので、書かないという形を取るしかない。これは仕方なし。ハッピーエンドを求められない作品てのも心が苦しいなあ。

だから俺と、付き合ってください。
野いちご文庫 晴虹著
たまには毛色の違う作品も読んでみようと思ったりするんですよ。たまには。
ステレオタイプな少女漫画を体現してる。それはもうとてもひどい主人公。こんなクソみたいな女に人気者の男子が入れ込んでくれるんですよね。作中では自分を卑下してるけど、要するに顔はいいんでしょう。でなければ説得力生まれないし。そういうところも含めてクソ女だと思えます。このジャンルの存在意義が何となく見えてきました。こういう女にはなるなよ、そういうメッセージだ。あとがきでは夢のあるように書いているけど、それを鵜呑みにしてはいけない。
とにかく何も成長しない主人公に唖然。せめてその経験から何かをつかんで話が進むならまだしも、転がり込んでくるラッキーに、最後までやさしく助けられるだけ。このお話の時点では若くて可愛くてそれで成り立つかもしれないけど、歳を重ねてもこいつはおそらく同じような行動を取ってちょっとしたことで心移りしてして沼に沈んでいくのだろうと思うと、この作品をジュブナイルな対象に読んでほしくないわ。まあそんな架空の登場人物の将来まで気にかける必要なんかないんだけど、こういう作品を読んで夢見て大人になって同じようなことする女の子が増えるようなことは全力回避希望。
それを踏まえて、現実には無理でもお姫様の夢くらいは見たいよね、くらいのポジションをキープしながら読む程度にはまあテンプレだしいいんじゃないですかね。そういう、人生をドブに捨てるがごとく献身的にお姫様に尽くしてくれる先輩や太陽のような王子様に囲まれることこそが、少女漫画なのでしょうから。

終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか? #EX
スニーカー文庫 枯野瑛著
前巻。じゃないけど直前に読んだ当シリーズ。
2部構成だけど、大事なのは前半部。後半部はいっそなくてもいい。本編でもう見えてるし。冗漫だし、下手をすれば蛇足レベル。
500年前のお話。アニメが尺の都合か商売の都合か、完全にクトリだけのお話として他の一切をそぎ落とされてたので、個人的には消化不良です。おそらくは自分以外にもそういう人が増えることを見越して、それを補うべく出された1冊なんじゃないかなと勝手に思ってみたり。言ってしまえばクトリはもう完結してるわけで、補完すべきは別の方面であるべきで。ゆえの後半部不要論。
それにしてもリーリァも他の妖精と変わらんというか、この人の描くキャラがみな同じってのはたしかにあるかなと。描き分けの弱さはこの作者の一番の弱点ではあり。とはいえ、この作品においては枝葉の部分だろうと思ってるので、それで作品の評価が著しく損なわれるまでは思わないけど。逆にアニメみたいに脇役エピソードをざっくり削られるのは好ましくなくて、消化不良という着地点になるのです。人も亜人も獣も妖精も星神も全部救われてこそ、このタイトルでしょう。ただのお涙頂戴BMGにされたらさすがに可哀想。まあ仕方ないけどさ。

何だかんだで10冊。今月は寄生虫推しで。ぜひ読みましょう。

2017年5月31日 (水)

今月のまとめ(H29/5)

ラノベ率落ちてきた感。来月もSSSマラソン参加予定なので、ラノベであっても多分5冊読めない。

おはなし 猫ピッチャー ミー太郎、ニューヨークへ行く!の巻
江橋よしのり著
わんニャン倶楽部は猫ピッチャーのため。平野選手好き。続きやってくれんかな。
トランプぽいオーナーとかサーバルとか出てきて、タイムリーなところもアッピル。
意外だったのはイラスト。そにしけんじじゃなくてあさだみほが描いてるという。本人じゃないんだ。
ゆるーく読めます。

カロリーは引いてください!~学食ガールと満腹男子~
富士見L文庫 日向夏著
薬屋の人の本が平積みされてたので、購入。他の積ん読よりも優先して読むのは仕方のないこと。
主役の楓がワトソンで、デブがホームズ。学食を中心とした舞台に日常ミステリを。おかげで猫々ほど重い事件を背負わないし、デブもとても魅力的だけど、落差というか揺さぶりもなくて、淡々とした内容で。あと、微妙に薬屋よりも日本語が変かもしれない。薬屋のがなぜか洗練されてる。
結局のところ、お約束的鈍感設定の楓が魅力なくって、楽しめなかったんだろうと思ってます。

イレーナに読書時間を割いたおかげで、今月は5冊だけ。仕方なかろう。

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