書籍・雑誌

2017年6月30日 (金)

今月のまとめ(H29/6)

こんなに本読んでたらそりゃSSS狙えないよね。10回の節目で競争も激しかった。途中離脱もやむなし。

キングキラークロニクル 風の名前 1 / 2 / 3/ 4
ハヤカワ文庫FT パトリック-ロスファス著 山形浩生・渡辺佐智江・守岡桜訳
ガチガチに山形浩生一派で固められた訳に腰が引けなくもなかったけど、評判いいので読んでおくべきかなと手に取ってみて。最近それなりに結構話題になってるので、10年前に出てるハードカバーの頃から応援してた人は、さぞ感慨深いことでしょう。
全然お話進んでない。昔語りが半分以上。というか、そういう手法か。
膝に矢を受けてる気取りの酒場の店主を装ってるところが、とてもスカイリムというか、あちらではスカイリムの発売前にこれも世に出てるので、膝に矢を受けるネタは向こうでは昔から定番なのかもしれない。という話をスカイリム大好きな知人に振ってみたら、向こうでは慣用句として使われてるんじゃないかという話も出てきたり。Google先生に聞いてみるとarrow in the kneeで結婚したという意味になるみたいな噂も出てきたけど、出所も怪しいし、そもそもこの作品に当てはめてもそうはならないので、また別の意味もあるのかも。研究が俟たれる。
とりあえず4巻まではまだ若い頃の話だけ。ジプシーの天才児から底辺生活に落ちぶれてそこから這い上がって大学行ってその途中。2巻3巻あたりはバランス悪くなかったけど、4巻のクォートはそれまでと比べてちょっと軽率すぎやしないか。デナに絡むところではそれもアリだけど、ヘンメ以外の師匠たちに対してもその対応はこの設定上では許していいものか。
とはいえ、たまたま4巻がちょっと谷間かなという程度の話。5巻でいくらか方向修正されることを期待します。面白いとは思うけど、でも驚きはあまりないです。

十歳の最強魔導師
ヒーロー文庫 天乃聖樹著
奴隷から身分解放って、つい先日イレーナ読んだばかりなんだけど、比較しちゃいけないのは当然というか、そもそも内容につっこむのが野暮か。ちびっこが色々やってるのをかわいいね、と読みたい人へ。はっきり読み捨て用。2巻出たらしいけど読むわけもなし。

棘道の英獣譚
ダッシュエックス文庫 野々上大三郎著
第3回集英社ライトノベル新人賞特別賞受賞作。これでもかってくらいダッシュ文庫色。方向性に一貫性があるのは嫌いじゃないけど、それで売れないからスーパーダッシュの看板掲げ直したんじゃないのかしら。でも個人的にはこの方向でもいいと思ってます。逆に看板掲げ直さなくてよかったのにって思ってるくらい。クオリティだけ磨いていけるなら。そういう意味ではラノベの枠を捨てた方がいいとは思うけど、ラノベ以外まあ売れませんからね。
原初の兄妹に振り回される世界、に巻き込まれた現代の兄妹、というか兄だけど、まあ説得力ないよね。でも目的地が寓話的なところにあるので、設定とかは多分どうでもいい部分。樹竜とかもっと上手く使えそうなものだけど。おにいちゃんは女神と結ばれて幸せに暮らしましたとさめでたしめでたし。その裏でメガネ妹はスポットライトも当たらずに不遇なまま話終われ、でもメガネはそうあるべきって、とてもじゃないけどあとがきでぶっちゃけるようなことじゃないですね。

ネットカフェ探偵クロヒナ~死にたがりのソーシャルコミュニティ~
AMGブックス 紙吹みつ葉著
FB文庫から出てた「ひな×じん 鎖の少女と罪悪感の天秤」の焼き直しらしい。2008年だと、まだ自分のラノベブーム来る前だから読んでないな。そもそもこの作者を読むのは初めてか。
よく分からない幽霊に憑かれて、記憶を奪って結晶化する能力を得て、それで周りの人を救ってるつもりで引っ掻き回してこうなりました、と。
リファインされてこれじゃ、元の本もさぞ売れなかったろう。

恋する寄生虫
メディアワークス文庫 三秋縋著
手に取ったのは表紙の紙質違うなってだけでしかなかったのだけど、久しぶりに人に薦められるレベルの作品に会えた。メディワならチェックしてそうなものを、表紙群に見覚えないので平積みされてなかったのか印象薄かったのか、縁がなかったらしい。今後はこの作者ちょっと追いかけてみよう。
いくら前職がそれっぽかったとしても和泉のスパイアイはやりすぎ感あるけど、大筋として潔癖症の主人公が秘密多いヒロインと出会って寄生虫な話にシフトしていく流れは秀逸。説得力持たせようとするなら宇宙から来た寄生虫くらいの設定とでも思っておくのがよさそうだけど、そんなの書かれても話があらぬ方向にいってしまうので、このあたりがやっぱりちょうどいいんでしょう。でもどうにかもう少し説得力ある表現欲しかった。何かいい方法ないかな。
ラストは佐薙の夢の白鳥の話になってるけど、死のうが死ぬまいが書いたら綺麗に終われないので、書かないという形を取るしかない。これは仕方なし。ハッピーエンドを求められない作品てのも心が苦しいなあ。

だから俺と、付き合ってください。
野いちご文庫 晴虹著
たまには毛色の違う作品も読んでみようと思ったりするんですよ。たまには。
ステレオタイプな少女漫画を体現してる。それはもうとてもひどい主人公。こんなクソみたいな女に人気者の男子が入れ込んでくれるんですよね。作中では自分を卑下してるけど、要するに顔はいいんでしょう。でなければ説得力生まれないし。そういうところも含めてクソ女だと思えます。このジャンルの存在意義が何となく見えてきました。こういう女にはなるなよ、そういうメッセージだ。あとがきでは夢のあるように書いているけど、それを鵜呑みにしてはいけない。
とにかく何も成長しない主人公に唖然。せめてその経験から何かをつかんで話が進むならまだしも、転がり込んでくるラッキーに、最後までやさしく助けられるだけ。このお話の時点では若くて可愛くてそれで成り立つかもしれないけど、歳を重ねてもこいつはおそらく同じような行動を取ってちょっとしたことで心移りしてして沼に沈んでいくのだろうと思うと、この作品をジュブナイルな対象に読んでほしくないわ。まあそんな架空の登場人物の将来まで気にかける必要なんかないんだけど、こういう作品を読んで夢見て大人になって同じようなことする女の子が増えるようなことは全力回避希望。
それを踏まえて、現実には無理でもお姫様の夢くらいは見たいよね、くらいのポジションをキープしながら読む程度にはまあテンプレだしいいんじゃないですかね。そういう、人生をドブに捨てるがごとく献身的にお姫様に尽くしてくれる先輩や太陽のような王子様に囲まれることこそが、少女漫画なのでしょうから。

終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか? #EX
スニーカー文庫 枯野瑛著
前巻。じゃないけど直前に読んだ当シリーズ。
2部構成だけど、大事なのは前半部。後半部はいっそなくてもいい。本編でもう見えてるし。冗漫だし、下手をすれば蛇足レベル。
500年前のお話。アニメが尺の都合か商売の都合か、完全にクトリだけのお話として他の一切をそぎ落とされてたので、個人的には消化不良です。おそらくは自分以外にもそういう人が増えることを見越して、それを補うべく出された1冊なんじゃないかなと勝手に思ってみたり。言ってしまえばクトリはもう完結してるわけで、補完すべきは別の方面であるべきで。ゆえの後半部不要論。
それにしてもリーリァも他の妖精と変わらんというか、この人の描くキャラがみな同じってのはたしかにあるかなと。描き分けの弱さはこの作者の一番の弱点ではあり。とはいえ、この作品においては枝葉の部分だろうと思ってるので、それで作品の評価が著しく損なわれるまでは思わないけど。逆にアニメみたいに脇役エピソードをざっくり削られるのは好ましくなくて、消化不良という着地点になるのです。人も亜人も獣も妖精も星神も全部救われてこそ、このタイトルでしょう。ただのお涙頂戴BMGにされたらさすがに可哀想。まあ仕方ないけどさ。

何だかんだで10冊。今月は寄生虫推しで。ぜひ読みましょう。

2017年5月31日 (水)

今月のまとめ(H29/5)

ラノベ率落ちてきた感。来月もSSSマラソン参加予定なので、ラノベであっても多分5冊読めない。

おはなし 猫ピッチャー ミー太郎、ニューヨークへ行く!の巻
江橋よしのり著
わんニャン倶楽部は猫ピッチャーのため。平野選手好き。続きやってくれんかな。
トランプぽいオーナーとかサーバルとか出てきて、タイムリーなところもアッピル。
意外だったのはイラスト。そにしけんじじゃなくてあさだみほが描いてるという。本人じゃないんだ。
ゆるーく読めます。

カロリーは引いてください!~学食ガールと満腹男子~
富士見L文庫 日向夏著
薬屋の人の本が平積みされてたので、購入。他の積ん読よりも優先して読むのは仕方のないこと。
主役の楓がワトソンで、デブがホームズ。学食を中心とした舞台に日常ミステリを。おかげで猫々ほど重い事件を背負わないし、デブもとても魅力的だけど、落差というか揺さぶりもなくて、淡々とした内容で。あと、微妙に薬屋よりも日本語が変かもしれない。薬屋のがなぜか洗練されてる。
結局のところ、お約束的鈍感設定の楓が魅力なくって、楽しめなかったんだろうと思ってます。

イレーナに読書時間を割いたおかげで、今月は5冊だけ。仕方なかろう。

2017年5月24日 (水)

毒見師イレーナ / イレーナの帰還 / 最果てのイレーナ

ハーパーBOOKS マリア・V・スナイダー著 渡辺由佳里訳 / 宮崎真紀訳

いつの間にかハーパーコリンズに吸収されてたらしいハーレクインからの出版ぽ。
原題はポイズンスタディ、マジックスタディ、ファイアスタディ。この3冊でスタディ3部作というらしい。さらにシャドウスタディが4作目らしいけど、それはナイトスタディとドーンスタディを加えた3冊でソウルファインダーシリーズとも見なされるらしい。その前にグラスシリーズとか外伝とか多数出てるくらい結構ボリュームあるというか人気あるシリーズみたいなので、続編も早く邦訳お願いします。

奴隷的環境から主人殺害で囚われていて、そこから死刑と毒見役の選択を迫られて、物語スタート。邦題はそこから。表紙買いというかタイトル買いというか、閃きで3冊購入したのだけど、ファンタジーとは思わなんだ。
1巻は死刑囚になった経緯を遡っての復讐劇。2巻は奴隷になる前の出自一族の国に戻って、失った過去を取り戻すお話。3巻はその国での責任と立場を追及される感じで騒動に巻き込まれていくお話。

とにかくイレーナの心理描写が丁寧。一人称視点を外さないのも個人的に大事。
イレーナに限らず個が立っているのが特徴で、というかあまりにそれぞれの自我の位置が高すぎて、ラノベ視点で読むとちょっととっつきづらいかもというか、でもそれが格好いいというか、自分は好きです。
この個性の立脚点が、イクシアとシティアの行動規範、倫理規範に根を張っているところにあって、その設定の奥行きがちょうどよい感じ。それぞれの国のトップであるアンブローズとローズが、原理主義的にそれを体現していて、作品の方向性が見えやすくなってるのが親切。おかげで対立軸であっても相手を尊重というか認めたうえでやりあってるところが、この作品ホントにジュブナイル?って思ったりもします。精神年齢レベルが違いすぎる。お話自体は、ヴァレクの毎度の都合のよさを筆頭に、ジュブナイルなんだけど。

ヴァレクとのラブロマンスもあるけど、その描写に必然性を感じないというか、ジュブナイルにするために差し込んでるんじゃないか感あり。でもあってもいいお年頃の設定だろうし、逆に何もないのもラノベっぽくなってそれも無理筋強まりそうなので、これでいいのかも。

この作品は、魔法だとか設定だとかお話云々よりも、個の美質を考える方向で楽しむのがよいのかなと思うのでした。イレーナの、価値観をではなくて、考え方を追って読むとホント面白いです。

あと、1巻の訳者さんの丁寧な仕事がよかったなーって。この作品好きだって気持ちがとても伝わってきます。あと、これ、続きのグラスシリーズ以下もこのレーベルで訳してくれるのかなあ。その辺はしっかり続けていってもらいたいところ。そのくらいには好きになれそうなシリーズ。
ひとまずごちそうさまでした。

2017年4月30日 (日)

今月のまとめ(H29/4)

なかなか読書ペースが戻らない。それが本来の実力ということ。

薬屋のひとりごと 5 / 6
ヒーロー文庫 日向夏著
前巻
行先は西安ぽいけど実際には西寧市あたりが適当かなとか勝手に思ってますが、フィクションなのであくまでもイメージだけ。時代だって宋代くらいが土台かなとかてきとーに思ってますし。碁にコミあったりもするけど。
猫行く先に事件あり。そういうところはミステリのお約束。事件じゃなくちょっとした謎に関わる程度に留めてもらっていいんだけどな。蝗はいいけど、白娘々や占者まではちょっとねえ。凶作まで操つる工作員との力比べってのは、キャラのコンセプト的に猫の手にはちょっと余りはしないかと。芋の話くらいでちょうどいいと思うよ。まあそれが凶作と話がつながるのだろうから、まあよく脚本組み立ててるなって感心はしますけども。
それに猫はもっと打算で動いていい。目先の薬の材料に踊らされろ。据えられたら壬氏がもっと可哀想なことになるし、簡単には自由な動きもできなくなるだろうけど、それはそれで後宮の中で面白くできそうだし、何よりそっちを見たい。このところ壬氏よりも馬閃や羅半あたりのがいい動きをしてるので、話の広がりを考えたら正直猫はもう据えちゃっていいと思うんだ。猫は持ち込まれる側。積極的に巻き込まれにいかなくていい。
いい作品だと思うけど、そろそろ飽きが首をもたげ始めてきてるので、やっぱりどこかで綺麗に締めてほしいなと思うのです。

まるで人だな、ルーシー
角川スニーカー文庫 零真似著
第21回スニーカー大賞優秀賞。何を以ってして受賞したのかさっぱり。テンプレラノベではあまり見られないこねくり回し方からにじみ出るオサレ感が選考員の琴線にでも触れたか。
箱が人から要素をもらって人らしくなってく、要素を渡した人側は人らしさをなくして、その齟齬から心の動きを表現してみようとかそんなの。のわりにメッセージが伝わってくるでもなし、要素のモジュール化を寓話的に処理するのもちょっと無理筋。そもそもルーシーが何だったのかもよく分からず。

異世界拷問姫 3
MF文庫J 綾里けいし著
前巻
相変わらず薄っぺらい。エリザベートを救うべく皇帝として起つみたいな流れも、色々とやりたいことは伝わってこないわけでもないのだけど、作者の基本姿勢が掘り下げに無関心なようなので、そういう楽しみ方はほぼ無理め。そもそもお話を読むよりも、バトルとかキャラのかけあいを見て楽しめ、な作品なので、そんな考え自体が無粋。よくいえばアニメ向き。そんなところもMFかなあ。MFだ。

誤解するカド
ハヤカワ文庫SF 大森望・野﨑まど編
正解するカドに絡めて売られては仕方ない。
何作かははるか昔に読んだものもあり。関節話法とか今読んでも面白いな。ついでに家族八景とか読みたくなってくる。なるだけで読まないだろうけど。
第五の地平はついこの前読んだばかりだしまあ、ね。

終末なにしてますか?もう一度会えますか? #4
スニーカー文庫 枯野瑛著
前巻
ナイグラートの出番が多めだったのが個人的注目点。とはいえ本編で特に刺さるものはなかったです。でもあとがきが。5巻に期待しないわけにはいくまい。獣も星神も救ってこその本シリーズだと思ってるので、広げた風呂敷をまた小さくされてちまちまと4冊も続けられても楽しめなかったんですよ。スウォンやかーま、いーぼあたりは期待大、下手したらネフレンやクトリどころかリーリァまでくるかも。5巻さん、頼みますよ?

あと、単発のりゅうおう。計7冊。10冊読めてない。

今月のチョイスはカドにしときますか。いつまでもSFって新鮮。

2017年4月13日 (木)

りゅうおうのおしごと! 5 / 御伽噺のその後に

GA文庫 白鳥士郎 / さがら総 著

あとがきによると最終巻?じゃあ個別エントリにしておこう。というつもりなんだけど、7月に6巻の発売予定あるみたいなんだけど。

1巻2巻3巻4巻

名人との対局。主人公が主人公であるために、あいでさえ入り込む隙がないのはいいけど、名人もちょっと薄味かも。最低限のことはしてるけど、もうちょっと2人の世界を作り上げられたんじゃなかろうか。ほとんどクズ1人の世界だった。完全に一人称な小説ならそれでこそなんだけど、この作品も他のラノベよろしく結構あっちこっち飛ぶからねえ。

といいつつも、前半はしっかりラノベ。雛鶴旅館はじめ家族たちの暴走っぷりだとか、脇役たちの使い方もとてもラノベらしく白鳥士郎らしく。
そして後半の本編。千日手と打ち歩詰めが重なった場合どうなるのか、ってまあ普通知らないわな。そういう、題材に関して切り込んでいく側面も、白鳥士郎作品の面白いところ。というよりも企画力とか構成力とか表現力とか文章力ではなく、いつも言ってるように、作品に取り組む姿勢がこの作者の最大の魅力であり。その姿勢を持ち続けてくれる限りきっとファンは付いていくことでしょう。

4戦目の覚醒からクズ竜王は本当に先の世界に行ったんでしょう。その先のドラマも多分面白くなるとは思うけど、早々に締めてくれていいんですよ。次の作品がまた一段上の面白さになるはず。次回作も楽しみですから。

おまけの小冊子は読まなくてよし。不快になるだけ。数年後に同人誌でやりました、なら構わないけど、最終巻の付録がこれ?いい加減にしろ。余韻が台無しだわ。
さがら総の評価ずっとだだ下がりだったけど、これで最底辺まで行き着いた。これを通した編集も問題。わざわざ原作レイプして、それを喜んでるのは内輪だけって感覚は微塵もないんだろうか。内輪のつもりで楽しむ外野はさておくとして。
絵だけ堪能して、小話は読んではいけない。こういうものも楽しめる懐の広さとかそういう問題ではなく、美意識がなさすぎる。売れればよかろう?えぇ、そうですね。

2017年3月31日 (金)

今月のまとめ(H29/3)

少ないながらもいい本が多くてよかった的。

真行寺美琴のぬいぐるみ事件簿
ポプラ文庫ピュアフル 飯田雪子著
タイトルからいくつか事件を解決してくのかなと思ってたら1本だけでした。しかも事件でもない。というかそれもおまけでしかなく、実のところハートフルファンタジー。それは好みなのでよし。文章も読みやすいし。その分内容も薄いけど。でも美琴いい子だし、キャラにすんなり入っていけてストレスなく読めます。
個人的によいなと思ったのは葬式からのスタート。読みやすく入り込みやすかっただけでなく、この構成の汎用性の高さはどうよ。

ガールズロボティクス
集英社 白木秋著
ロボについて一家言ありそうな設定でありながら女性アンドロイドって表現する主人公に疑念。そこはギュノイド(ガイノイド)でしょ。もう最初も最初から悠の薄っぺらさを露呈してるわ。モーターやベアリングに対しての薀蓄みたいなそういう部分よりもまず根っこをしっかりさせようよ。これじゃ久陰とさして変わらん。久陰たちが足りてないのはやむなしだけど、おかげで足りないだけでなくマイナスといいたい。もうちょっと土台作りがんばろう。先生の無茶ぶりも無理筋だし、しかもそれを出てきてすらいない理事長にまで背負わせるのはもっと苦しいし。大会での勝敗の賭けとその後も放り投げてるし。その前にライバルにもなれてない。出す意味ない。その程度ならモブでいい。
題材的には期待したんだけどな。中身が伴ってませんでした。フォロー入れるなら、読みやすくはあった。くらい。

ぼくの映画。~学園一の美少女をヒロインにキャスティングしてゾンビ映画を撮ろう~
メディアワークス文庫 金子跳祥著
汚物扱いの映画愛好会の連中が、ゾンビ映画作ってちょっと見直される話。
主人公の脳内で何かあるごとに映画を引用する表現、分からなくはないけど結構うざい。もうちょっとナチュラルにいけると思うんだけど。一番マシな主人公でそれだから、他の連中含めてキモがられるのは当然。そういう意味ではポジション間違えてない。それがいいかどうかはさておき。ヒロインは逆にいい子すぎ。訳の分からない連中相手に、微妙な脅しもあったとはいえ、よくもこんなにまっすぐ向き合ってくれたもんだか。ゆえにヒロイン。
が、この作品読んで何か思うことがあったわけでもなく。何かを読みたい人に響く内容ではないし、読み捨ての1冊を求める人にはそもそも響く響かない以前。それって作品として世に出す必要あるんだろうか。売れっ子作家が飯の種にというならそういう売り方もありだろうけど、中堅以下がやってもどうしようもないよね。つまりレーベルのラインナップを嵩増しするための1冊なんでしょう、出版社的に。

三国志外伝
文春文庫 宮城谷昌光著
この人の書いた本編読んでないけど、軽く読めそうだったので買って積んでた1冊。ちょうど三国志大戦4も遊んでることだし。
小説というより注釈入れながらのドキュメンタリー風で、古風な文体かも。おかげで読みやすいです。三国志好きなら楽しめないわけなし。いつか本編読んでもよいかも。最後に読んだのは陳舜臣のだったっけかな。ここ10年は三国志物読んでなかった気がする。あ、人形劇は5年くらい前に通しで見たっけ。

薬屋のひとりごと 3 / 4
ヒーロー文庫 日向夏著
前巻
それっぽく匂わせてはいたけど、国母から狩りの話ですぐに進展させてきたのは意外。ラノベって意味もなく引っ張る傾向にあるし。ホントいい作品だ。そして、ますます壬氏のポジションが可哀想になってきます。もっといい扱いにしてあげてもいいだろうに。おかげで高順と水蓮がとてもひどい人物に見えてきました。猫は最初からそういうキャラなので仕方ないけど。
4巻ももちろんよいのだけど、いくらかやっつけ感もあるような。いあ、プロットとしてはシリーズを始める前から用意してなきゃいけないくらい念入りだとは思うのだけど、展開の方が。設定の上で胡坐をかいてしまったとでもいうような。せっかくここまでつなげてきたのだから子翠及びその周辺はもうちょっと丁寧に書いてほしかったなあ。子昌の使い方がちょっとよくないように思う。ポジション的に愛されてないのも仕方ないかもだけど、そこだけ表現が物足りなくて、周りもそれに引きずられた感じ。
狐になってもまた戻ってくるのかしら。演技に演技を重ねてもそれはいいと思うし。これで離脱だといくらかもったいない気もするしね。でもそれよりはまず壬氏かな。猫がいくら逃げるとしても、話が進んだからには進んでくれなくちゃ。こんな部分だけラノベのお約束に填めなくてもいいです。

どうにか6冊、ノルマ超え。来月は倍読もう。
面白さでは三国志も薬屋もよいけど、あえてぬいぐるみを推しておこう。埋もれそうな作品こそ拾い上げてあげたい判官贔屓心。

2017年2月28日 (火)

今月のまとめ(H29/2)

もうちょっと、せめて10冊読みたかったな。

ぼくたちが本当にシタかったこと
ガガガ文庫 白都くろの著
AVのための専門学校ができたという土台を用意して、そこで自分を見つけようという作品。エロを扱いながらもラノベ枠なので行為そのものの表現は無し。エロを取り扱ってるおかげで文学寄りでもあり。課題に向かって同級生と色々やって見えてくる心境とか、分かりやすく表現されてるように思えます。設定は変だけど、まあ面白く読めるかと。あれだ、まよねーず世界に至るまでの過渡期っぽいセカイと思えば。そういうところをもっとSFできてたら多分もっと評価高くなった。別にそこまでしなくても読めるのは読めるけど。でもそういう伸びシロはきっと大きい。まあその領域を拓くにはラノベのプラットフォームではきっと無理でしょう。エロゲか文学に行くしかない。タブーを壊していってこその最先端。それはやむなし。

水族館ガール 2
実業之日本社文庫 木宮条太郎著
前巻
買った記憶は彼方に。積んであったというか埋もれてたので、読んでみた。わりと登場人物忘れてる。でもニッコリーは憶えてたよ。そういやその間にNHKでドラマにもなってたんだっけ、見てないけど。
新人と気取らないイルカショーやることで人気出す風とか、出向先で苦労しながらも乗り越えていく様とか、場面と視点がころころ変わるのがちと読みづらいかも。咲子のポジションもちょっと狙いすぎかな。ベテラン勢も物分りよすぎ。しっかり取材して書いてるんだろうなというのは感じるけど、水族館サイドとラブストーリーサイドのバランスがどうにもよくなくてのめりこめないので、さすがに3巻は読まなくていいや。

魔導の系譜
創元推理文庫 佐藤さくら著
第1回創元ファンタジイ新人賞優秀賞。その帯で買ったはいいけど半年埋もれてた積読。
系譜。セレスからレオン、レオンからゼクスへ。作品に合ったとてもよいタイトル。
技術を持つけど導脈の弱いレオンが、導脈最強のゼクスを育てて、そのゼクスは国の運命に振り回されながらも最後に師の下に戻っていく、そんなお話。
魔導士もそうだしセルディア人もそうだし、迫害境遇スタートはお話として王道。育成編はそんな下地作りで種まき。砦編も隊とか勢力争いとか同様に。内乱編で過去の軌跡と振り返り。でもロザリンドを筆頭に伏線回収はぎこちないし、アスターのその後とか未回収なのは残念なところ。それは置いとくとして、差別や国の話でなく師弟愛だけを描いた作品と割り切ってしまえば、それなりに魅力ある感じになってるかなと。
そんなわけで仮想歴史ではないので、続編はなくていいです。また新作出したら読んでみてもいいなくらいの新人さんではあると思います。解説の最後の文章、デビュー作からファンでした、それを言うために読んでおく。読書好きなら誰でもやってきてることでしょう。そうと言いたくなる作家は何年かに1人いるかどうかだけど。

魔王さまと行く!ワンランク上の異世界ツアー!!
HJ文庫 猫又ぬこ著
これも異世界転生物なのか。呼び寄せられて能力受け継いで魔王になって、その間100年腐らずに聖騎士招待ツアーを計画立ててたそうです。気が長い以上に背景の説得力薄いわ。もちろんそんなの誰も求めてないって前提なんだろうけど。しかしラノベの宗教団体ってハリウッドのナチスくらい符号化してますね。もうこの形式崩せないんでしょうかね。
あと、たまたまアニメイトで買ったので特典がついてきたのだけど、1枚っぺらのおまけは、作中で酔ってる最中の一幕。なくても本編に差し障るものでもないし、グッズを集めたい人向けのニッチなアイテムかと。この程度で店舗特典にしようという商売っ気も嫌らしいし、こんなのに食いつくファンも安すぎるし、正直、こんなの無い方が世界は平和だったと思います。1P増やせばいいだけじゃん。
そんな感じでゆるい世界が好きな人はどうぞ。

いせたべ~日本大好き異世界王女、求婚からの食べ歩き~
カドカワBOOKS 川岸殴魚著
人生風味の、ほとんど魔賃。チンプイにお使いさせずに自ら乗り込んだルルロフ殿下というかむしろビルス様というか、そんな要素でコンビニグルメとかあるときはオーマイコンブ的な料理をダシにショートコントというスタイル。まったくお話まとまってません。何のために女騎士とか出したの。まったく王女と話つながってないんですけど。1話完結スタイルでも、全体の構成にも気を配ろうよ。そこが魔賃との差というか伊藤ヒロとの差。個別のからあげクンやブルボンや詩人とか、それぞれのネタはいいんだけどさ。
まあ、人生の文体が好きな人はどうぞ。

ポーション、わが身を助ける 3
ヒーロー文庫 岩船晶著
前巻
これもずいぶん前に出てたやつだし、何で積んであったかな。もう読まなくていいやくらいに思ってた気がするけど。正直この主人公にはまったく魅力を感じません。ただの女子高生に期待する方が間違ってるんです。要するに自分が悪い。先の展開に興味がないわけではないけど、この主人公見てるだけでがっかりするので、今度こそ離脱しておきます。

薬屋のひとりごと 2
ヒーロー文庫 日向夏著
前巻。ヒーロー文庫読むならこっち。1巻面白かったし、早く続き読みたいと思ってたけど、ずいぶん前に買った2巻が奥底に埋もれてて、ようやく発掘された次第。3巻はもっと早く手を付け、たいな。webで読め?嫌です。
伏線の回収がホント無理なく綺麗。一話一話短くて読みやすいし、それが後半でそうつながるのかー、ってこれぞ正に小説。羅漢の見せ方と梅毒の話とか、李白と白鈴とか、つなげ方がホント上手。猫と壬氏はもちろん、その他登場人物たちも役割ごとにしっかり仕事してて、魅力たっぷりに描き分けられてるので、友人に押し付けるにも安心です。

おにんぎょうさまがた
集英社オレンジ文庫 長谷川夕著
エセルの話はまずまず。タイトルから連想されて求められてるのは、多分この方向。そこにつながるミーナの布石も大事。他はまあ普通。というか定番。特に意外性もないです。言ってしまえばエセルだって意外性はない。でも求められてるのはあれだろうし。
ただラストのクローディアはちょっと弱い。意思疎通できちゃって、しかもそこから人形的自殺に流れちゃうのは違うでしょ。意思疎通させたのはやっぱり失敗だろうなあ。

僕が恋したカフカな彼女
富士見L文庫 森晶麿著
カフカ読んだことないです。特に嫌ってるわけでもないけど、意識高い感じが敬遠させるんじゃないかと。でもこれ読んで、カフカを読んでみてもいいなと思えるくらいには思わなくもなかったり。まあ機会があれば。
謎はあんまり謎にしてなくて、オチを隠さずに進行する展開は、多分見せたいのが謎でなくカフカの元ネタの方なのだろうと思ってるのだけど、その元を読んでない自分はてきとーにそんな想像をするしかなく。
色んなネーミングも意図して『カ』と『フ』で溢れさせてるんだと思うけど、これもバカにならないというか、いい感じで刷り込みになってるように思えます。でもそこまでお膳立てしてると、逆に風香に言い寄る楓がスタートがゼロからのわりにはちょっと有能すぎるきらいはあり。
それと終盤、無駄に叙述トリック含有量が高まってKとK'の説明とかウザくなる感じなのが何とも。そういう小手先のネタはいらんのに。もしカフカがそういう作品ばかりだったらやっぱり読まなくていいや。そんな感想。

9冊。新作じゃないけど、薬屋一択。比較する余地すらない。他も他でそれぞれ見どころがないわけではないけど、さすがに完成度が違いすぎる。

3月は多分減ります。3度目のSSS戦争参戦。5冊読めたら御の字と思っとこう。

2017年1月31日 (火)

今月のまとめ(H29/1)

今年も100冊は最低読もう。目標。できれば150。

青い桜と千年きつね
スカイハイ文庫 戌井猫太郎著
転生物だった。きつねからたぬきへ。しんみりできるかも。嫌いじゃないです。

きみの分解パラドックス
富士見L文庫 井上悠宇著
てんとうむしと人差し指と。玲夏のてんとうむしに対する考え方は、作品の軸だろうからつっこまない方向で。愛莉の人差し指は逆にただの趣味だからそれはそれでいい。さらりと人死にが出るわりにサスペンス感なし。ホラーとまではいわないけど少し不思議というテイストで。とにかくパズル部分がさらりすぎるから、ミステリでもないし。というか先生2人の扱われ方ひどくない?そう見せておきながら、何故話の外に放り出されて投げっぱなしかなあ。そこは何としても回収してほしいところ。
思ったよりもハッピーエンド(語弊あり)に近くて、そこもおかしいというか、環希じゃ尋問耐えられないから総合パズル研究部は間違いなく解体ですよ、カワシマは道化で終わりですよ。とはいえ、この展開でドロドロエンドじゃ面白味がないから、こういう終わらせ方にしたいという気持ちも分からなくもなく。愛莉と環希には仲良しでいてほしいしね。
色々残念な感じでした。ちょっといじるだけで面白くなりそうなのにな。

誉められて神軍
講談社ラノベ文庫 竹井10日著
たまに読めば息抜きになるかなと思ったけど、逆に二度と竹井10日を読まなくていいやと思わせられたという。ずっと竹井10日を追いかけている人にはいけそうだけど、あまりに世界ができあがりすぎていて、ガラパゴス化してるというか。悪い意味でおかゆまさきにより近づいた印象。
カム絵も久々。何か丸くなってきてるような。ところでこれ読んだ日は1/6だけど、カムの人の誕生日らしい。おめでとうございました。

ストライク・ザ・ブラッド 16 陽炎の聖騎士
電撃文庫 三雲岳人著
前巻
女房と畳は新しいのに限る理論。凪沙より年下ってだけでも新しい。これからはカス子がメインヒロインでいいよもう。
開幕どこの世界に迷い込んだのか分からなかったけど、読み進めてるうちに見えてくる展開。でもその監獄云々よりもあっちの真祖のが気になるところ。最終章らしいから、きっとこれから活躍してくれます。待つとしましょう。
それにしてもマニャ子絵、ホント進歩しないね。仕事の早さを売りに仕事取ってくるタイプの人なんだろうと思ってます。早くなけりゃ嘘なくらいの絵だけど。正直なところ、この人の絵ならない方がいいです、自分は。

一番線に謎が到着します 若き鉄道員・夏目壮太の日常 / なくし物をお探しの方は二番線へ 鉄道員・夏目壮太の奮闘
幻冬舎文庫 二宮敦人著
多分、竹ノ塚かな。伊勢崎線モチーフぽい舞台。JRは外の世界扱いで、新宿やら常磐線やらは名称使用されてたけど。6000形はどうなんだろ。東武線の車両はよく知らんです。でもまあ作者は鉄なのでしょう。
駅員壮太が都度発生する謎を解く本線と、それと別に幕間で支線のドラマがあって、終盤でその2軸が合流する展開は鉄っぽい演出だし読んでて気持ちいいと思います。1巻は支線どころか平行軌道でやりすぎ感もあるけど。餃子ではいい人ぽいお母さんもばあさんにはきびしかったりみたいな。まあ人間色んな面持ってるしね。でも2巻も2巻で、クロエ、ホームレス、JR職員という連なりに無理筋を感じなくもなく。ホームレスをヒンジにするんじゃなく、クロエとJRにもライン引いて三つ巴になってたらよかったな。
なお、2巻になってシリーズタイトル的キャッチから『若き』が省かれてるのがちょっと気に入らなかったりする。

マツリカ・マジョルカ / マツリカ・マハリタ
角川文庫 相沢沙呼著
評判よさげだったので読んでみた。
事が終えた後で、こうだったんじゃね、って謎解いて答え合わせもしない、あえて投げっぱなしスタイルなミステリ。
マツリカをはじめ、小西さんとか松本さんとか美JKに囲まれてる柴犬は、これでもかというくらい狂言回し主人公。転生物じゃないと売れないラノベ同様に、ミステリもこの文法採用しないと今は生きていけないんじゃないかと思えてくる。そんな時代に即した作品。
短編謎解き積み重ねてラストに向けて収束していくのは直前に読んだ壮太シリーズと一緒。そういう組み立てはしっかりしてる。まあ学校物だしホラーでもないから揺さぶりもそこそこだけど、まあ普通に読めるかと。魅力ある女の子出てくるライトミステリ読みたい人にはいいんじゃ。
個人的にカメラちょうど欲しかったので、半歩分くらいは入り込みやすかったかも。このご時世に作中はなぜか銀塩だけど。というわけでD3400買いました。AF-Pのためだけにそれを。

なれる!SE 14 世にも奇妙な?ビジネスアライアンス
電撃文庫 夏海公司著
15巻読んだ後で、14巻読んでないことに気付く。マツリカ挟んでさっそく処理。
短編集だった。前にも似たようなのあったっけ。まったくSEらしさなし。ビジネス的な部分でも工兵無関係。まあ外伝と思えば。先にこっち読まなくて逆によかった。

ギャンブル・ウィッチ・キングダム
GA文庫 菱川さかく著
第8回GA文庫大賞優秀賞受賞作。デビュー作だけどコミカライズが先に出てるのか、ふーん。
神がお膳立てした賭博の世界で、家族と隣人と運を奪われて復讐に燃える、ほどでもないけど一応そんな口上で進む主人公と、まっすぐらしさをはき違えてるほどに空気読まないうざいヒロインが、賭博の町で成り上がってく出世譚。設定盛り過ぎ。その上で鈍感クールだとかいらん混浴シーンだとかラノベ要素までさらに盛られてるから、そこそこ読めなくもないのに食中毒気分になれたという。それに、せっかく運のなさを魅力にしようとしてるんだから、運だけで決まるゲームでピンチになる展開もないと面白くなくね、って思ったりもする。要するに設定の盛り込みに比して展開が薄い。女神にボロ出させるのもきっと早い。そのあたりのバランスをもうちょっとうまくさじ加減間違ってなければ、悪くなかったかもなあ。

デート・ア・ライブ アンコール 6
富士見ファンタジア文庫 橘公司著
前巻
今さらこのシリーズに期待するものはないので、こういう日常系でもういいんじゃないですかね。もう読むのやめてもいい気分。カルマを全部読んだ前歴もあるわけで、言い訳には困らないし。

ワールドエネミー 不死者の少女と不死殺しの王
KADOKAWA Novel0 細音啓著
前提、世界の終わりの世界録読んでません。
ワールドエネミーというわりにあんまりエネミーにすごさを感じないというか、主人公強すぎてオレツエー寄りだけど、元シスター見習いが狂言回しで、視点がハンターじゃないのでそういうテイストでもなく、印象としては左手を萌え真祖に置き換えたDという他なく。むしろDを読みたくなる今日この頃。たしか17巻くらいまでは読んでたんだよ。今30巻くらいまで出てるんだよね。近いうちに読めたらいいなあ。という希望。
という訳で、自分はそういう方向に思考が向かってしまったので、世界の終わりの世界録を読みたい方向にはならなかったのでした。

ブラック企業に勤めております
集英社オレンジ文庫 要はる著
前職で夢破れて地元に戻ってタウンワークぽいとこの事務員始めて半年の女の子が、支店長以下新人まで糞ばかりの従業員に囲まれて、その中で自分を腐らせずにどうにかやっていってるお話。でも別にブラックでもなかった。企業として糞なのではなく、客と従業員が糞なだけでブラックとは言わない。もちろんこんな糞環境なら辞めたいと思うのは別に普通。青い自転車の君だけでがんばれる主人公は、お人好し過ぎやしないかね。
軽い文章で1時間かからず読めます。まさに読み捨て。これこそラノベ。前職が地元帰るだけの設定なのは薄すぎるし、青い自転車の君とかもうちょっと掘り下げていてほしかったけど、続編求めるほどでもないので、やっぱり書き込み不足かなと思うんです。もうちょっと読み応えあってもいいと思いますよ。

単発のSE15を足して、14冊。
今月の1冊はマツリカでいいや。といっても推しというほどでもない。今年は5年に1人くらいの作家に出会いたい。10年に1人の逸材でなくてもいいから。ボジョレヌーボーよりマシなくらいの。新人賞ってそんな感じ。

2017年1月18日 (水)

なれる!SE 15 疾風怒濤?社内競合

電撃文庫 夏海公司著

前巻からえらく期間空いたなとか思ったけど・・・まさか読んでない?ログ見つからず。13巻にリンク貼っとくか。14巻買ってないとは思えないけど、どこに埋もれてるか分からないので、明日にでも買ってこよう。

工兵に現場よりも経営絡ませようとか、そう評価しない方が不自然なくらいの仕事ぷりだしね。一読者視点からすれば、そっちに配置されて然るべき。さっさと島耕作してくれ。まあやりたい仕事と向いてる仕事が合致してるかどうかってのは現実でもよく出てくる問題ではあるのだけど。そんな感じで、多分そういうツッコミが多数あったんだろうなと思える導入部。

本編も本編で、のっけから立華がパロアルトだーとか喜んでるの見ると、スルガシステム金満だなとしか思えません。いくらで仕事取ってきてどんだけ予算注ぎ込んでるのか。そんだけ金あるなら頭数揃えてやれよ。それでいて薄給みたいな描写もあって、その場その場では、うんそれはない、とつっこみながら読み進めるのです。読んでいくとそのつっこみどころに対する回答まで描かれていて、納得できるオチが用意されてるあたりはこの作品すごいなと思える部分ではあります。どんでんがえしもそれなりにインパクトある表現だし、いいラノベなんじゃね。

で、今回の案件がSDNとか出てくるものだから、まさかオープンフロー?とか思ったけど、そんな話ではなかった。大体、現時点でネタにしかならないものを、ネタとして使えるわけもなく。おそらく筆者もまだネタにできるほどまでの熟練には至っていないのだろうと予想。いあラノベに詳細な説明いらんだろうけど。
読者が求めるのは不幸になった工兵がウルトラCで逆転するカタルシスという流れであって、別にNW技術とかどうでもいい話だし。なので、かつての敵と組んで、敵になった身内と戦う展開は、少年漫画以外の何物でもなく。次郎丸じゃキャラの魅力が弱いけど、まあいいんじゃね。

立華藤崎組が安く組み上げてきたその内訳は、ASCIIの連載に掛けてるんだろうなとか勝手に思ってるわけですが、自分としてはRTXは信頼してても、SWXはどうなのってちょっと思わなくもなく。あれ、設定するのにRTXにぶらさげなきゃいけないじゃん。SWというよりRTXのポート増設ユニットみたいなイメージなんだけど。シリアルポート用意してないの、困るよねー。いくら安かろうともそこは2960使えと思う自分です。だからこそその差分なのか。やっぱりこれ、YAMAHAヨイショ小説じゃね。それはそれで楽しくなくもないんだけどさ。YAMAHAのサポはいつもすごく丁寧だから大好きですよ。もちろんCiscoのTACも丁寧ですけど。六本木も綺麗だし。

そんなわけでお話途中で終了。多分下巻すぐ出るのでしょう。少なくとも春までには。とりあえず期待しておきます。

ところでちょっと前から、YAMAHA製品買うとこんなクリアファイルとかもらえます。1枚もらいました。あとFWX120ほしい。1210も。15巻でやりたかったの、どう読んでもそれでしょ。個人使用でラック搭載しない前提ならYAMAHA一択。810かわいいです。

2016年12月31日 (土)

今月のまとめ(H28/12)と今年のまとめ

今年もデレステに時間を奪われる日々。読書と映画の復権はまだまだ先になりそう。

S20-2 / 戦後トウキョウ退魔録<S20/戦後トウキョウ退魔録>
NOVEL0 伊藤ヒロ・峰森ガズヒロ著
前巻
ゴジラとか月光仮面とか。何だろう、1巻のときのようなわくわく感がなかった。ただのあやかし退治じゃ楽しめないんですよ。もっと壮大にホラ吹いてくれないと。

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン XI
電撃文庫 宇野朴人著
前巻
ミルバキエ紹介回。ヤトリ至上主義者も、もう先に目を向けていい頃だよね。このシリーズ好きというなら、ここまで読め。読まずにヤトリ云々文句垂れてる奴はトルウェイの兄にも劣るよということで。

少女か小説か
集英社文庫 松永天馬著
アーバンギャルドって。あんまり聞き込んでるわけでもないけど、読んでみればまあそれっぽい。詩というかポエム寄り。エンタメかっていったら怪しいけど、著者の世界が表現されているという意味では、筋が通ってるので好ましく。

シャチになりましたオルカナティブ
スニーカー文庫 にゃお著
オバカを愛する人へ。自分は2巻読むことないだろうけど。異世界転生オレツエー物を、じゃあ自分も1つくらい開拓してやるよ、って意地張って買っただけなので。
10年前なら絶対に出てないだろうし、10年後にもどうだか。今だから許された出版物。10年後こんなのしかなかったら読書引退してるかもしれん。
面白いとはいわないけど、楽しい作品だとは思うよ。

破滅軍師の賭博軍記 幼き女王は賽を投げる
NOVEL0 至道流星著
福本信行の世界をちょっとスマートにして軍記に見せかけた至道流星ワールド。架空世界でやってもあんまり響かないので、こういうのはもっと泥臭く福本の姿勢こそが正しい。
ハードボイルド路線を標榜してるNOVEL0の看板は間違ってないけど、やたらと読むのに時間かかるので2巻以降手を出したくないなあ、と。続きが気にならないわけではないけど、面白さがその壁を超えているとはちょっと言い難いかも。

はじめまして世界。
ファンタジア文庫 上総朋大著
レールに沿って進むお話が好きなあなたへ。天使も悪魔も可愛くはあると思うけど、あまりにご都合的で白けるというしか。デビュー作以外まったく面白いと思えないので、困ったものです。

終末なにしてますか?もう一度会えますか? #3
スニーカー文庫 枯野瑛著
前巻
にも増して薄い。内容が。圧縮してくれませんかね。今の濃度の3倍は必要です。今のフェオドールとラキシュ見てても面白くないので、駆け足で次に向かってください。ヴィレムとクトリとネフレンはもっとやることやってたよ。

ヒイラギエイク
ガガガ文庫 海津ゆたか著
受賞作の半年遅れ積み処理だけど読んでみれば、ふた昔前くらいのお涙頂戴系エロゲ的お約束ストーリー。それ以前にももっと使い古されてるお約束。小さかった頃田舎で一緒に遊んだ男の子がいて、久しぶりにその田舎に行ったら女の子で、その村は秘密があって云々かんぬん。このテンプレ、どれだけ読んできたことか。
まあテンプレだけあって、普通に読ませる話にはなってるのだけど、自分としてはそういうのは受賞というポジションにはそぐわないと思ってるわけで。それは編集部の責任。
でもまあ地元を題材に作品作るって姿勢は好きですよ。

吾輩はオークである。女騎士はまだいない。
MF文庫J 内田俊著
まあ、かわいいんじゃないですか。多分。そういう方向性を求めている人へ。どっちかというと佃煮のりお絵というかその絵から本人思い起こして女騎士みたいな想像するのが正しい読み方ではなかろうかと。ゲスいけど。
前に読んでからずいぶん経ったしと思ったけど、もう二度と読まなくていいや。

単発の育成計画QUEENSを加えて、10冊。今年の合計が、12、6、8、9、7、5、10、7、4、14、10、10で、102冊。去年並みだけど100冊届いてたからいいや。
今年のお気に入りはりゅうおうのおしごとだろうなあ。ほぼぶっちぎり。それにアクセル、ラノベじゃないけど万人向けで誰にでもおすすめしやすい。アーサーCクラークのもじりも期待だったんだけど、先がないのが残念。瀬尾つかさ好きなんだけどなあ。あとは今年の作品じゃないけど、薬屋もいいな。早く続き読まなきゃ。そんなあたり。
ワーストは迷うことなくwlw。これほどひどい小説もなかなかお目にかかれない。

2017も同じくらい読めれば。読書友だちを欲しい今日この頃です。

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