« 今月のまとめ(H30/1) | トップページ | 今月のまとめ(H30/2) »

2018年2月17日 (土)

JKハルは異世界で娼婦になった

早川書房 平鳥コウ著

実のところ読了は先月なのだけど、感想書くの間に合わなくて2月に回したのだけど、その文すらいじってたら長くなってきたので、今月のまとめ書く前に独立させることに。色々手遅れだな。

JK主人公と陰キャヲタがトラックにはねられて異世界転生して、日々を過ごすお話。全体的にクズが多いけど、特に男尊女卑の世界を強調すべく、粗野なイメージを膨らませて描かれてる。まあ世界だけでなくハルもそうだし千葉なんてもっとクズだけど。
異世界転生のお作法として無双もするけどそれは最後に。そこまではタフであること以外結構淡々。下見て安心しとけばいいか、くらいの感覚で流される。だからラストがどうなるかやっぱり見えてしまうのだけど。だって異世界転生だもの。ていうかタフさがちょっと上限超えてる。それもスキルだと解釈するしかない。そんな伏線。
そして無双後にまだ無双できない世界があることを示唆する展開。まったくもってラノベ。

そんなハルの成長のお話。むしろキヨリの成長のお話か。ルペ先輩が天使。かなり重要なポジションのはずなのに描写が少ないのだけど、もう少し出番多ければバブみを感じさせたのではないか。
ハルは、根っこがズベタというよりも、目の前の環境と転生ガチャスキルから娼館生活を選んだのだろうという、とても素直なアタマの持ち主だろうと見えます。転生したら娼婦になっていた、ではなく、娼婦を選んでしたたかに生きている、というのがポイント。そのあたりが本作の魅力かなと。対比でのチートでふんぞり返る千葉はちょっとやりすぎな気もするけど、ヲタかくあるべしみたいな符号でもあり。

山本弘のツイートが炎上してたけど、自分が思うのは、シャワーやら缶やらの世界背景に対してのそれよりも、異世界なら異世界での娼婦らしさを描けよ、ってその部分だけは共感したのですよ。そう思うと、タイトルの付け方の話の問題かなと。だって触手や獣人系からのくっころ要素とかその先とか欲しいじゃん。

でも異世界転生無双って、結局は世界に溶け込んでない感覚がどうしてもあって、しかもそれが粗雑乱造されているゆえに異世界転生物に辟易してしまうのです。世間ではこういうカタルシスに人気あるんだろうけど。個人的には会話のネタ以上には読む価値を見出せないジャンルです。でも今の時代、本取れば数冊に1冊は異世界転生なので、下手なハズレを引くくらいならこれの続編読みますよ。そのくらいには面白いんじゃないかな。

« 今月のまとめ(H30/1) | トップページ | 今月のまとめ(H30/2) »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/572742/66403973

この記事へのトラックバック一覧です: JKハルは異世界で娼婦になった:

« 今月のまとめ(H30/1) | トップページ | 今月のまとめ(H30/2) »

2018年6月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30