« 2017年9月 | トップページ | 2017年11月 »

2017年10月

2017年10月31日 (火)

今月のまとめ(H29/10)

すき家グランドスラムで体調崩した10月。そこまでしても72cmさん入手できず。偏った食事はよろしくないです。

スターティング・オーヴァー
メディアワークス文庫 三秋縋著
先日読んだ寄生虫がよかったので、まとめ買い。順に読んでく。三秋縋月間。
デビュー作。らしく、やはり寄生虫ほどの完成度ではない。けど、あとがきの理念は何となく分からないでもない。でもまだこの作品は経過途中のはず。完成品を読むのもいいけど、その経過を追っていくのはきっと読者としての幸せ。
10年遡って人生やり直しするけど、計画通りというわけにはいかず上手くいかなかったね。1周目の自分の地位は誰かに埋められてて、それを傍から見ることになったらどんな感じよ。ていうSFテイスト作品。設定はSFどころかファンタジーですらなく夢レベル。SFなのはその舞台に対して登場人物がどう考えて動くのかという点。どう考えるというか主人公はあっちの世界にいっちゃってるし、子供期→青年期→ドラマって流れだし、三秋ワールド、毎作品この調子なんですね。でも回収しない過去も結構あって、それなら長編にせず、短編のがいいんじゃないかなと思ったのでした。普通に短編作家のが向いてると思う。

三日間の幸福
メディアワークス文庫 三秋縋著
2作目。せつない系ながらハッピーエンドなおかげで、これが代表作みたいになってるのかな。自分がまとめ買いした時点での刷数の多さはこれが群を抜いていて。
寿命を売る話はタイムみたいでやっぱりSF。あの映画はデータ移行のシステムがあまりに杜撰で、その設定をどうにかしろよみたいな感じでもあったけど、あれも設定よりもサスペンスを表現したかったのだろうから、この際置いときましょう。三秋氏はそれをサスペンスではない形にしたくて、これを書いたんじゃないかなあと思ったのでした。
ミヤギの物語なのはいいけど、それにしてもヒメノの使い捨て感がひどいかなあ。クスノキ視点が長すぎるというか、ヒメノは名前も出なくてよかったんじゃないかと。やっぱり短編のが向いてる作家さんだと思います。
何だかんだで読者の進んでほしい方向に進んでくれる作品だと思うので、だから評価されてるのでしょう。

いたいのいたいの、とんでゆけ
メディアワークス文庫 三秋縋著
3作目。デビュー作とかなり被ってる。他の作品もそうだけど、この主人公は特に感情移入しづらいタイプ。設定上こうなんだよという主張をしてるだけで、そう思考してる様が見えてこない。そのあたりは美大生が奮闘して補うように。もちろんそっちも説得力ないし、例によって途中離脱するけど。
改変は今作ではヒロインの仕事。手紙なくなったのも改変?とちょっと思ったし、瑞穂も同一かと期待したけど、霧子だけだった模様。絶望スイッチが入ることは本作において大事なことらしい。スターティングオーヴァーと比較して目指してるところがやっぱり見えづらい気がします。締めに入ってからの、ルート分岐する前の高校生編回想も、作品の方向性を変えてしまってるように思えます。
さすがに4冊読んで作者の性癖が見透けてきます。自分の嗜好と大幅に食い違ってたらもう読まないところだけど、嗜虐的な方向性は嫌いではないので、そしてこの方向性が受け入れられてるってことは、世の中の人も一皮むけばみな同じってことなんだろうとか、メディワはそういうところ分かってるんだろうなって、角川はやっぱり角川だったと思ったのでした。

君が電話をかけていた場所 / 僕が電話をかけていた場所
メディアワークス文庫 三秋縋著
4作目と5作目とセット。
電話と人魚姫でファンタジー。というか怪談という方が合ってるな。5冊目にして、ようやく腑に落ちた。
人魚で町興ししてる田舎町を舞台ってのは結構きれいにおさまってる感じ。痣と電話からの展開は他作品以上にファンタジー。初鹿野の魅力でそのあたりはねじ伏せて。この子がいてこそ、主人公もよく見えてくるってのがあるので、本作ではキャラ作りは成功してると思われます。でも千草の使い方が残念かなあ。人魚の報われなさ。
あと、この作者、毎度小道具としてタバコを使うのだけど、さすがに中学生が自販機でタバコ購入って、タスポの存在するこのご時世にそんな描写をよくも書こうと思うもんだなと。一応20世紀なので、通せないわけではないけど、それにしても多用しすぎ感。これが昭和に書かれた小説ならまだいいけど、さすがに全作品でこうも小道具としてのタバコの地位を重視されていると、違和感を拭えないのですよ。設定が現代の上にファンタジー乗せてるだけでもすでにハンデ背負ってるんだから、小道具を使うにしてもタバコ以外のものを使うとか、つなぎのシーンでもう少しナチュラルな表現を作ってほしいものです。
ここまで過去作読んでみて、やっぱり説得力の弱さが一番気になったのでした。そんな紆余曲折を経て寄生虫に辿りついたんでしょうね。しっかり前進してるとは思うので、今後の発展に期待するとします。

りゅうおうのおしごと 6
GA文庫 白鳥士郎著
前巻
最近の藤井4段の活躍もあってか、本作もますます低年齢化。小学生棋士まで生み出しそうな勢いだ。字は違うけどそうたくんときたよ。人気にあやかるのも大事。面白いからオマージュも許されるみたいなところもあるけど。
その颯太くんと姉弟子で目指せ奨励会3段リーグと、AI将棋につながる感じの6巻。
そして銀子脱落フラグ。将棋的に。この絶望感は先の展開を期待させる。脱落してもしなくてもどちらにでも分岐できるような書き方になってる安心感。展開としては脱落しないとリアリティなくなるけど、ラノベにそんなの求めるなってのもあるだろうし。
逆に、クズ嫁ダービーは横並び維持。そもそもどうせゴールしないし。ラノベだからそこは期待しない。そういう色恋に関する人間味のなさが様式美とされる業界なので仕方なし。もちろん以前の小冊子みたいなああいうのじゃなくて。この方面では自分は銀子派でいたいです。メインヒロインがしっかりと格を維持してくれてればそっちに流れるけど、不足があると判官贔屓したくなるのが自分の習性。銀子一択でしょ。間違ってもしゃう。あいの魅力は今のままじゃどうしたって足りないよ。
それよりも本因坊秀埋先生みたいのまで出すからこその白鳥士郎。ベッキーよりはいくらかお上品(?)だけど、よくもまあこんな強烈なキャラ出してくるもんだ。まあアニメは6巻までやらんだろ。しかし囲碁サイドでよかったな。将棋サイドだったら感想戦の2人詰んでたぞ。
泣かせにきたのはあとがき。ていうか、5巻終了説もどこへやら。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 下
KAエスマ文庫 暁佳奈著
前巻
1年近く遅れてようやく手を付けられた下巻。まんざいせんか、この星空には君が足りない!、他にもまだまだ積んでるKAエスマ。ロボットハート2巻は読まないけどな。
P220のお手紙。そこに集約。ここで泣くために、他の部分が積み重ねられてる。少佐が生きてたのはやや白ける感じではあるけど、結末をこうしたくて書いたのだろうから、そこは納得しよう。まあ生かすならこう見せるのは失敗とまではいえないし。成功とも言い難くはあるけど。自分なら社長にバトンタッチで組む設定だな、というだけです。
あと、ヴァイオレットが汽車でのバトルであまりに弱すぎやしませんかね。それとも相手が強すぎたのか。かつての戦争時にあちらの国ではそういう存在もいたみたいな表現が各所にちりばめられていてよかったくらいの強者ですよ。でなきゃヴァイオレットのチートが際立って見えない。といったところで、それも枝葉。あくまでもP220の手紙。あれがこの作品のすべて。大賞受賞っていうのは、心への波及力あったればこそなんだろうと。
2018春でしたっけ。アニメ楽しみです。

繰り巫女あやかし夜噺~お憑かれさんです、ごくろうさま~
マイナビ出版ファン文庫 日向夏著
お憑かれ、はよく使われる手法ですね。御九郎様は珍しい。そこは新鮮に。
お蚕様と思わせて話を進めつつ、実は絡新婦だったという展開はよかった。この人やっぱり構成力高いなあ。しいて言えば織姫中心に地元の話ももう少しあったらよかったな。もう少し話を圧縮して一章そんなのがあったら多分理想だった。もちろん続編欲しいなんて言わないし、そもそも教授いなくなってそれやっても多分足りない。
今まで読んだ中では、薬屋>これ>デブ、かなあ。最近、薬屋に飽きつつあるので、1冊完結の新作でも書いてくれると嬉しいのだけど。

青年のための読書クラブ
新潮文庫NEX 桜庭一樹著
安定の三十五賞作家。
聖マリアナ女学園という舞台で創設者からの100年裏史。さすがに組み立てが上手い。題材と書き手と、章またぎのロングパスと、ホントよく書けてるなあと思います。それに、ゴシックよりよっぽどアニメ向きじゃね。
5本立て。話としては知ってても読んだことのない古典ばかりモチーフにされてるので、そういう角度からの興味はあり。緋文字とか読んでみたい。
さらに外伝もあるらしいので、機会があれば読んでみたいかな。

9冊。今月はエヴァーガーデンにしておきたい。一番よかったかというとそういうわけではないのだけど、来年のアニメに期待する意味合いで。そういう理由ならりゅうおうでもいいのだろうけど。

2017年10月28日 (土)

ヤマノススメ おもいでプレゼント

調布イオンシネマにて。調布駅いつの間にか地下化してたのね。地上の線路跡地にこんな映画館とか出来てたんだ。と、雨の調布を堪能。

OVAの先行上映。ほんの20分。ここなとひなたあおいの2本立て。まったく山登ってない。3期への景気付け的な息抜きOVA。それの舞台挨拶です。そりゃ舞台挨拶でなければ調布までこないし。

いいおもいででした。ごちそうさま。またそのうち飯能行こう。

2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31