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2016年10月31日 (月)

今月のまとめ(H28/10)

今月はわりと読書成分が満足に近かった。分量的にも質的にも。

青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない
電撃文庫 鴨志田一著
やっと手を付けられた。分かりづらいけど多分6巻。前巻
お涙頂戴、重いなあ。思春期症候群はトリガー次第で軽くも重くもなるけど、前巻までとは重さが比較にならない。国民的アイドルな彼女も初恋の相手も大事だけど、ドラマ的にも咲太のキャラ的にもここでぬるい選択をするようでは作品として欠陥品になるので、この流れはもう仕方ない。運命を変えようとすればそれはそれで歪むのも当然なわけで、麻衣は次巻でどうなるのやら。そして咲太の周りでばかり症候群が多発してるのはやっぱりそういうことではないのかとか。7巻に期待。次回最終巻、だったらイイナ。

そのオーク、前世ヤクザにて
GA文庫 機村械人著
聲の形を観に行った際に食事の席で話題に出て読むことになった仲間内課題図書。
ハードボイルドといえばそうかもしれないけど、オレツエー系ラノベってある意味ハードボイルドなので、要するに異世界に組み合わせる要素としてあと何が残ってるかということを研究している彼の人の琴線に触れた点と一定以上の文章力で、この作品を挙げられたのかなと、読んだ今は解釈してます。
そのくらいは文章読みやすいし、ストーリーも形にはなってます。ただ、設定が設定なので、異世界転生物の乱発に反抗したい気持ちもやっぱり大きくて。さすがに大量生産が過ぎる。

薬屋のひとりごと
ヒーロー文庫 日向夏著
課題図書その2。
舞台が中世唐土みたいな感じなのはユニークさアピールできてていい。短編の連なりで、都度、薬のスキルで事件の推理、解決というあたり、わりと定番ミステリといった風体。無理やりなねじこみでもないし、文章も平易で読みやすいし、キャラも好ましく。
まったくラノベらしくはない。レーベル間違えてる。現在5巻まで出てるようなので続き読みます。

イレギュラーズ・リベリオン 禍乱の帝都
GA文庫 尾地雫著
最終巻。ラノベはこのくらいのボリュームが望ましいです。前巻リンク。
ラストのお付きのその後やリバイブがご都合的なのとか、もうちょっとどうにかできなかったかなと思わなくはないけど、それはこの作品で重要な点ではないし、ハーレムで締めることを主軸とするならどちらかといえばヒロインたちがモブ化してることの方が問題かなと。でもまあラノベに求められるものは概ね揃っていたと思います。おちゃう氏のイラストもよく牽引してくれてましたし。
お疲れ様でした。次回作もタイミングさえ悪くなければ読むかも。

俺を好きなのはお前だけかよ
電撃文庫 駱駝著
課題図書その3。
お約束と天丼の盛り合わせ。後出しでいいやつみたいな書き方される鈍感を装ってる主人公は好きじゃないし、ヒロインたちもまったく好みじゃないし、もちろん親友もどうかと思うので、それらのキャラが立ってないとは言わないまでも、とにかく自分としては好みじゃないので何とも。それと、やたらメタ発言が目立つので、主人公とのリンクができない人はまったく楽しめないかと。著者もドラマやキャラよりも手法を評価してほしいんじゃないかな。自分はハマれなかったけど、好きな人は好きなタイプの作品かと思われます。

青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない
電撃文庫 鴨志田一著
前巻は上の方。
2冊で1つのお話だったので、今月まで積んでいたのは逆によかった。
まあ夢オチまでは予想付いてたのだけど、それをコントロールして利用するまでは考えてなかったというか、ここまでくると何でもありになっちゃうので、どうかと思わなくもなく。ので、前巻での感動のシーンを返せと言いたくなったり。
ていうか、次巻から新展開開幕って、いあ、そうじゃないでしょ。どこまで続ける気だよ。いいところで切ってください。

中二病でも恋がしたい! 3
KAエスマ文庫 虎虎著
先日、小鳥遊六花・改を久しぶりに観たので、そのついでに。前巻リンク。
原作とアニメで結構違う道だったけど、クロスさせようとがんばってる感。もちろん別の道は別の道。
またおかしな先輩とさらにおかしなその先輩が追加されて、この学校の校長はずいぶんと好き勝手にできる権力持ってるんだなあとか、どうでもいい設定に気を回してみたり。おかしくてもいい子たちばかりなので、さぞ幸せな校長生活送ってることだろう。
読むのが今になったおかげで、カープのリーグ優勝にちょうど時期が重なって読めたのはある意味よかったのか。本編がわりと鯉党。日本シリーズは残念でしたけどね。
なお、あんまり恋してませんでした。設定云々でなく自分最強的意味合いとしても中二病じゃない。特別でありたいというそれを中二と呼ぶかといったら、それは違うだろうし、要するに作品の設定を使っただけのほぼ外伝の扱いでいいかなと。本編と思ったらまったく評価できないけど、おまけと思えばそれなりに楽しめるのでは。

黒猫とさよならの旅
スターツ出版文庫 櫻いいよ著
謎の魔法で記憶をなくして、少しだけ遠めの祖母宅まで少年と旅に出る少女と猫のお話。
とりあえず少年少女に魅力はない。猫はいいけど。天国から孫を見守る系猫の恩返し。そんなちょっとだけいい話。だからといって好きかといったら別に好きではないな。

向日葵ちゃん追跡する
新潮文庫nex 友井羊著
帯がネタバレ。自分はネタバレ嫌いじゃないけど、許されるネタバレと許されないネタバレを線引きするなら、この帯はNGだと思う。真犯人をバラされることよりも、話の流れをバラされることのが、ネタバレとしては悪だと思うので。それも公式にだからなあ。
ストーカー対策からの事件巻き込まれ。それが実は関係者の関係者でってそんなつながりで見えてきたり何とかかんとか。画壇とかよくわからないけど、自分程度をまるめこめるくらいにはそれなりに説得力ある表現されてたので、そういう面での文章力は結構評価高いです。主人公もストーカーというより素直にできる19歳て感じだったし、読んでてパンケーキの1枚くらいおごりたくなってきます。それ以上にこの作中でいちばん魅力あるのはKEIだな。ただの聞き込み先の1人のくせに、よくもまあ存在感出してくれてることで。
そんな感じで普通に楽しく読めました。この作者の他の作品もそのうち読んでみたいところ。

虹を待つ彼女
KADOKAWA 逸木裕著
第36回横溝正史ミステリ大賞受賞作。というか、職場の人の知人が書いたとのことで、チェックしてた作品。原題は作中のゲーム内のメッセージだけど、変更あったのはより分かりやすくか。でもこっちでいいと思いました。
人工知能作ってさらにその先があるかなと期待したけど、その実ラブストーリーでした。晴を神格化するのが話の柱で。設定が現代で、AIやドローンなんか小道具のチョイスがとてもよろしいです。まあ普通に面白いんではないかなと。
気になるところとしては、工藤も晴もそうだしJUNYA含め、大人になってからならいいけど、子供の頃から達観というか悟りの境地なのはどうなんだろう。そこら辺がリアリティに影響してる。その分コミカライズや映像化向けではあるともいえるけど。書かれてないけど目黒棋士もきっとそんな感じじゃないのかな。彼もミスディレクション要員なのはいいけど、間宮じゃまだしなあ。想像しづらくさせようという意図もあるのは分かるけど、雨ならめの人であってほしかった。
自分の領域から重箱の隅をつつくなら、2005~2010じゃmp4は普及してない。PC音痴ならそこはほぼMPEG2かAVIだったろうと。まあ本筋には無関係なので、雨の愛がどういうものだったかということさえはっきりしてればよし。
近々、サイン本にしてもらう予定。それかよ。

ラーメンにシャンデリア
小学館 風カオル著
タイトル買い。普段買わない文芸書を手に取ったのは、上の虹を買ったついで的に。
ヒューマンドラマと見せかけつつも、ラブストーリーに分類していい気がする。登場人物そういう思考で動かないからそう見えないだけ。不器用なのはトメよりも蓮華の方だったとかそんな流れだけど、そういうところも大将に似てるということで見れば蓮華のキャラ立ては、主人公として好ましいかはともかくとして素直。まあこんなラーメン屋があったら興味は湧くよね。
なおトメは耽美愛好ではあるかもだけど別に頽廃ではない。どちらかといえば薄っぺらいくらいだし。そしてその薄っぺらさが逆にいいキャラにしてるわけで。でも周りに師匠がいなきゃこんなもんだよね。こっち系の趣味の子は本来わがままなので、だからトメが入院からこっちいい子過ぎるのも普通なら違和感感じるところだけど、薄っぺらいからこそ逆にハマってるとも。
ちゃんとタルホにもフォロー入れてるあたり、作者も優しいな。あと、章立てのサブタイセンスも好み。こういう方面にも丁寧っていうだけでも評価上がります。

メロディ・リリック・アイドル・マジック
ダッシュエックス文庫 著
アイドル物かどうかはさておき、まずとりとめのない文章は好ましくない。そもそも主人公誰さ。ナズマなのかアコなのか。脈絡なく視点ころころ変えるのやめよう。音楽聴くと幻視が見えるみたいな設定とかも途中からどうなったって感じだし。アコの心の声に佐村河内とかドラえもんとか色々詰め込んでるところに、作者のやりたかった部分が見えるというか、それは小説でやらなきゃいけないものかと問い詰めたくなったりも。色々ととっちらかりすぎです。残念賞。

デート・ア・ライブ 15 六喰ファミリー
富士見ファンタジア文庫 橘公司著
前巻
惰性。最後まで付き合うとは思うけど、多分二度と燃え上がることはない。もちろんつまらないと思ってるわけじゃなく、六喰もキャラ立ってるし、これが3巻あたりの展開なら多分楽しめたろうと思うけど、やっぱり飽きがくるのは仕方なし。こうなってくると作品だけでなく、作者に対しての飽きも強まるので、やっぱり出版社はもっと売り方を考えてほしいものです。稼げるうちに稼いでどうせ使い捨てたところですぐに次の作家が出てくる、みたいな売り方されてしまってはどうにも。多分橘公司の次の作品が出てもきっと読みません。残念だけど、すでにそういう流れ。

元町クリーニング屋 横浜サンドリヨン ~洗濯ときどき謎解き~
マイナビ出版ファン文庫 森山あけみ著
何か今月はライトミステリをずいぶん読んだ気がする。これもその1冊。
簡単にいえば、古本を洗濯物にしたビブリア。更紗も栞子にそれなりに似てるけど、もうちょっと幼めかな。基本視点が探偵不破やその他登場人物なのが多少印象違うけど、でもやってることはほぼ一緒。ビブリア好きなら読んでいい。

久しぶりに2桁、14冊。
今月の1冊は横浜サンドリヨンかな。清人以外の主要キャラは大体好きだし。あと、薬屋、虹かの、ラメシャン、向日葵ちゃんあたりも入りやすい。向日葵ちゃんは締め方がもう少し綺麗だったらよかったなと思うけど。という感じで、ラノベがもうひとつ。薬屋くらいか。一般小説寄りに傾きつつある模様。
そういえば秋アニメのバーナード嬢は面白いと思います。テーマが。ギャグ作品としてはどうでもいい。SFも読みたいなあ。

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