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2014年5月28日 (水)

リライト / リビジョン

ハヤカワ文庫JA 北条遥著

初読の作家さん。友人から押し付けられ系。とりあえずネタバレ気にせず書くので読まずが吉。

かいつまむと、未来からきた少年ヤスヒコの、未来へ戻るための整合性のために、パラドックスに陥らないようにどうにか辻褄合わせようと頑張ってみるものの泥沼にはまっていく、というお話。
視点がころころ変わるのだけど、入れ替わってるかのような書き方でもあるので、そのあたりでリライト発動かのような叙述トリックめいた読ませ方にもしてるのかも。
全パターンのしらみつぶしというのがとても苦痛だし、2年もループしてたら、この年頃の子はずいぶん成長して結構別人になってそうなものだけど、それはスルーしないといけない部分だろうか。

と、がんばって全生徒を本の切れ端の可能性のために上書きするヤスヒコに共感できればまだいいのだけど、書き方的に感情移入させようとしている対象はヤスヒコよりも生徒側なのであんまりヤスヒコを応援する気にもなれず、未来グッズいくつかあってどうにかなるなら戻れなくてもいいんじゃねってくらいの未来の薄さと謎なんかどうでもいい流れだったので、あんまりSFでもミステリでもなかった読後感だったのでした。

でもまあ文章は読みやすかったです。多少のくどさはあるにせよ。

そしてリビジョン。こっちは蛇足。リライトの脇でこんな話も展開してましたよ、それでヤスヒコはドツボにはまってたんですよ、なお話。
パラドックスの無理やりな辻褄合わせだけで充分すぎたのに、なぜファンタジーを取り入れた。その手鏡はいらんでしょ。そういう世界だからこそヤスヒコは巻き込まれてこの世界に知らず知らずのうちに吸い寄せられてたんだろうなと、わりと運命モノでもあったのかも。ある意味輪廻モノだけど、そんなインパクトは微塵もありません。

ということで、ハヤカワらしくもあり、そうでない風でもあり、でも薄くて軽くて読みやすい小説だったのでした。でももうちょっとやりようあったよね。

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