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2014年4月13日 (日)

C.S.T. 情報通信保安庁警備部

メディアワークス文庫 十三湊著

電撃大賞の中でももっとも安定して面白いと思っている、メディアワークス文庫賞。通年なら大賞より間違いなくこっちなのだけど、今年に限っては大賞のが好みだったかも。MWではなく電撃の。でもMWの大賞よりはこっちのが好きです。やっぱり安定してます。

原題『WORLD OF WORDS 神は世界を記述する』
脳が電子の世界に接続されている世界でコンピュータウイルスが仕掛けられる、近未来公安サスペンス。そこそこ被害も出てるわりに小規模な範囲での進行なので、読んでて把握はしやすいか。

ネタバレになるけど、個人的にもっとも評価してるのが、社会通念や常識はOS扱いで、個人の自我はその上で動くアプリに過ぎないという概念。その認識が正しいかどうかさえ判然としないうちに、他人の脳を乗っ取りにかかる大胆さこそが、この犯人のすごいところではなかろうかと。実際作中ではそれで他人の体を転々をしてるわけで。ちょっと面白い概念だったので、もうちょっとそれに関する説得力にページ割いてくれてもよかったかなと。なりすましの行き着く先という感じで、このアイデアはもっと広げられそうなので。

という感じでSF部分については面白い形で表現されているのに、小道具としてのタバコが通り一遍の描写だったりするのがどうにも残念で。今のご時勢に、近未来作品にタバコを登場させるのはほとんど地雷なので、やめた方がいいと思うんですけどね。他、まだまだ修正の余地はあるけど、将来性に期待して。
テーマ次第で次回作も読むかも。やっぱりMW文庫賞だな。

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