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2013年5月 2日 (木)

すべてがFになる

講談社文庫 森博嗣著

17年遅れでのビッグタイトルの読書。いくらビッグタイトルとはいえ、本来ミステリ好きではなくSF・ファンタジー好きを公言している自分にしてみれば、何かしらきっかけがなければ手を取らない作品であるのは仕方のないこと。まあ今回はご縁があったということですね。

第一印象は、嫌いと断じているクビキリに似た設定だなあと、そっち方面から。箱庭で天才が絡んで連続殺人事件と。入り口がよろしくなかった。それから圧倒的な情報量。文章の波に導入部から圧迫されました。途中から慣れたけど、おかげでかなり入りづらかった感。

簡素なロボットやデボラなりレッドマジックなり閉鎖空間でのコンピュータ制御で、そういう絡みでの謎解きしていきますよという見せ方は、理系ミステリと呼ばれる著者のカラーなのでしょう。96年の発行当時ならウイルスの表現やタイムスタンプ解決もこんなものでいいのかなー。ゆえにそれだけだったら物足りなかったろうけど、監視映像やドアナンバーみたいな要素も絡んでいたので、それで補填された感じです。わりと大事な部分。
淡白な思考で異常な光景も自然に。むしろこっちが重要か。犀川や四季が浮世離れしてるからこそ事件に入り込めるというか。

解決パートにしても、後出し感もなくしっかり納得いくように説明されていて、第一印象ごめんなさい平伏します状態。解決後の気持ちの整理の付け方も。こういう表現大事ですよね。
実に納得のいくまとめられ方でした。最初の印象からひっくり返りました。

自分にクビキリを勧めたミステリ好きは、なぜクビキリなんかを勧めてこっちを勧めなかったのか。小一時間問い詰めねばなるまい。読んでないんじゃなかろうか。こっち先に読め。
と、本作品を褒める以上にクビキリを嫌ってもいい理由をまたひとつ追加できたとても有意義な読書でした。何かが間違ってる。

が、シリーズ読み進めようかというと、そういう気分になれるほどにはやっぱりミステリ好きではないのですよね。機会があればわからないけど、とりあえずはこの1冊でおなかいっぱいです。

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