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2013年5月 9日 (木)

のうりん 6

GA文庫 白鳥士郎著

表紙が進化前と進化後ナタリーだけど、めくって1枚目の口絵であるバイオ鈴木、そしてさらにめくったマーヴルネタ見開きに目を奪われます。耕作がウルヴァリン、継がサイクロップス、林檎がスパイダーマン、農がキャプテンアメリカ、ナタリーがソー おっぱいさんがちょっと誰だろう、ストーム?ブラックウィドウ?そこらの女キャラな気がしないでもない。違うかな。他が主役格なので、序列的に匹敵するのはアイアンマンかハルクあたりなのだけどそれはないし。うーん。それからいつもの農産品、ハツシモPR。切符氏の遊び心がまた羽ばたいてます。

前巻リンク

5巻ラストで闖入してきたナタリーが大きく扱われ。林檎も農も危機感ね。TPPに怯える国内の農業関係者の図式を風刺してるのでしょう。でもそれに対する意見を投げかけるのがこの作品がただのおバカ作品でない所以であり、とても評価できるところだと思うのですよ。手法としてはやっぱり美味しんぼなんだよな。美味しんぼは間違った結論に走りがちなところで減点甚だしいのだけど。
まあ今回もパロディに下ネタにいい配分です。特攻の拓なー。

林檎は存在感薄め。メインヒロインでいいんだろうか。すでにあやしい。新たなアイドルも出てきそうで、どうなることやら。農はベッキー予備軍ということで。切符氏はお気に入りのようですが。やはり今回のメインはナタリーでしょう。
ナタリーだけでなく森ガールも著しい成長を遂げて復帰。中学行けたのかよ。林太郎もだけど、耕作も大概なので、お前がいうな的表現も。このあたりはラノベしてますね。
工も今は可愛いだろうけど、農の妹だということを忘れずに。やつの将来像は見えている。そして農は士にならない。あれはベッキー化が火を見るより明らかだ。そのベッキーは議員の父ちゃんが美味しんぼそのものでこれまた楽しいですね。しかしラストのアレは、次回、修学旅行回と見せかけたベッキー回になるのか。ふーむ。

そして本題のTPPに関して。前巻でもいくらか触れてたけど、というか農業をテーマにしてこれに触れないわけにもいかないだろうけど、今回は結構ポジション明確にしてきましたね。人によって立場の違いとかが出てくるのは仕方ないことにせよ、とても好感持てる主張でした。それをしっかり伝えられる言葉で表現されていることも。ごちそうさまです。しかしマネー金上って実にいいキャラだな。こういう話に打ってつけですごくいい仕事するわ。作中最高のキャラ作りだったのではなかろうか。
エネルギー問題もちょっと触れて、シェールガス革命なんかもかすってたけど、こちらはちょっと勇み足だったかな。触れるのであればきっちり取材してからにした方がよさそうですね。今はちょっと危険ぽいけど、調べた後で取り扱うようであれば期待します。

ていうか、すでにパロディ無関係に面白いよ。そこらのラノベと違ってしっかり取材してる姿勢が見えるのがすばらしいです。結論ありきのアリバイ取材な美味しんぼとも大違い。作者の成長も見て取れて、こんなに先の楽しみなラノベってなかなかないですよ。

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