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2013年4月17日 (水)

リリーベリー イチゴショートのない洋菓子店

メディアワークス文庫 大平しおり著

第15回電撃大賞をきっかけと書いてあるので、そこで編集の目に留まったとかそんな感じの人っぽ。ふうん、15回の大賞は川原礫なのかー。

さておき。肉大好き女子大生が夢をみつけるお話。
最初は同級生がケーキに出会ってパティシエ目指すその姿に。そして東京から流れ着いたパティシエに。元気で自立してるように見える割にどうにも流される子のようで。彼らに影響されて明海の世界は拓けていきます。
1年限定でオープンしたリリーベリー、何となく山梨か長野あたりの山が舞台という印象だけど、実際にどのあたりをモデルにしてるのかはわかりません。

で、その東京から来た竹下に想い人を奪われ、どういうわけかそのショップでバイトをすることになる明海は彼らを変だという以前にお前が変人だ。
しかし元従業員がついてくるあたり、親父さんだけでなく結構な人徳が見て取れます。実際、何かを見つけにルーツを探りにきた竹下は経営はともかくそれ以外はしっかりやってるし、ちゃんと客もつかんでるし、彼らをただの変人仲間と割り切っていいものではなかろうと。

その1年の間に色んなイベントが。農園家族のお祝い&盆踊りや温泉旅行やクリスマス、バレンタイン、ケーキショップならではのドラマが繰り広げられます。りんご飴のエピソードとかとても好みです。
そして1年後。おさまるべき場所におさまるのがドラマのあるべき姿です。

ところで藤原さんは竹下に結局アタックしなかったんだろうか。たしかに今井さんは袖にされても仕方ないキャラだけど、藤原さんも通ってた割に明海に負けず劣らずチキンだな。
和志も明海をどう思ってたのかちょっと気になる。分かってたけど夢優先て感じだろうかな。最終的にただの出汁でしかなかったけど、明海が目覚めるきっかけは彼にあるわけで、やっぱりいい男だったという他なし。竹下も頑張ってなかったわけではないにせよ棚ボタに近いので何かもやもやします。杏菜と宮館は同じ轍は踏まないでほしいなあ。
というほどに恋愛ドラマ一辺倒でもないけれど、いい人間関係が描かれてると思います。教授や風菓堂社長、杏菜にお姉ちゃん、その他町内の人々、みんなノリいいよ。

あと、番外編的なTiramis!も公式サイトにアップされてますね。削ったエピソードとかだろうか。これもこれで。

デビュー作にしてはとても完成度高い1冊でした。面白い。次回作も期待してみましょう。やっぱりMW文庫いいな。

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