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2013年1月29日 (火)

プリンセス・ストーリーズ シンデレラ 美女と野獣

角川つばさ文庫 久美沙織著

本屋回ってて通常の文庫コーナーに目に付く作品がなかったので、こっち方面を漁ってみたり。先日読んだグイン外伝で久美沙織は気になってたし、ついでに山崎透イラストなこれなら充分要望を満たされてますねと判断して購入。

シンデレラ または小さなガラスのくつ グリム兄弟、ペロー作
原典に近いものからアレンジ満載作品までどれだけ読んだかわからない、圧倒的知名度を誇る世界的おとぎ話。知らない人を探す方が難しいわ。
なかなかいいアレンジです。なかなかどころかすこぶる。よく知られるところの本編に加えて、建て増しされた序章によって3倍のボリュームになってました。この転落人生はセカイに引き込まれるなあ。いじめられる裏付けや、それでいてけなげでい続ける灰かぶりの精神はこういう下地があったという解釈ですか。それも無理なく、それでいて童話の枠に収まっていて、子供に読ませても安心です。
継母や姉たちにも光が当てられていて、彼女らのなるべくしてなった喪女っぷりや特に下の姉シモーヌの葛藤なんかはこれ必要かって思えるほど。おかげで彼女らまで救われているあたりは、ちょっと寓話ポジから離れてしまっているかも。因果応報を学ぶ機会にはならないな。
父親や隊長まで戻ってくるのはやりすぎ感。ということで、登場人物に名前が付いてます。
ところで、wikipedia見たら、プリキュア信者のでしゃばりっぷりが非常に鼻につきました。モチーフ作品でもなく単なるエピソード程度で関連に挿入する必要性がどれだけあるのかと。そんな程度で介入できるならおどぎ銃士赤ずきんやリルぷりっ程度でも割り込めるわ。

美女と野獣 ボーモン夫人作
よくよく思い出すと、読んだことがなかったかもしれない。初読じゃなかろうか。でもあらすじがアタマにおさまっているのは、やはりディズニーという絶対的な知名度のおかげか。ということでオリジンがよくわからない状況での読書です。
何だか妹贄モノになってます。姉いたの。父ちゃんの失敗の補填に怪物の花嫁に。
野獣いい人みたいな印象操作されてるけど、でもやっぱり薔薇一輪を娘一人で補填ってのは強欲だよなあ。しかもこれが後で実は。なのだから。たしかに心が広い部分も持ち合わせていないわけではないけど、やはり王子は変態だったといっていい。まあ多分差し出したのがベルでなく姉だったらこの王子はやっぱりビーストのままだったと思いますよ。何か自ら呪いをかけたみたいになってるし、いつでも解除できたかもしれない。
ところでガストンがいなかったんですが、あの卵好きのおっさんはディズニーオリジナルキャラなんですか。
これはディズニーのアレンジのが大胆でいいかもなあ。薔薇のエピソードも期限付きの方がしっくりくるし。いあ、原典寄りの作品を読んでないので、決め付けるのは早計だけど。
まあひどい姉のようにはならないように、という寓話的役割はシンデレラよりもよかったか。悪人は救われない方が寓話です。

という2本立てでした。どちらも有名なおとぎ話だけど、さすがにシンデレラは格が違った。そしてそちらの出来映えがすばらしかったので、これはぜひ一家に一冊どうぞ。

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