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2012年11月25日 (日)

斜陽 / 雪の夜の話

海王社文庫 太宰治著

まず。太宰嫌いです。読んだのも四半世紀ぶりか。近代文学に限らずとも、指折りで嫌いな作家であることは疑いようもなく。作品もだし、何より人間としてどうにも。何人人殺してるんだよ。こいつ以上に嫌なやつなんて、例えば石川啄木だとかそれクラスにご登場してもらうしかないわけで。

作品についてはまあ、もしかしたら当時としては最先端の表現だったのかもしれない。そういう評価だというのならそれ自体を受け入れないとは言わないけど、デカダンスを表現したいとしたってもどこに注目すればいいんだか。退廃的というならエロゲの先進性には及びもつかないし、不幸を読みたいならそれこそタイトルそのままにレ・ミゼラブルでも読んどけと思うし。
儚さの中に美しさがあるとかよく言われるけど、しかも三島と比べられたりするけど、うん、普通に三島のが切れ味鋭いですから、面白いですから。

お母さまのかわいらしさくらいはまあ伝わってきたかもしれない。
読みづらさと読みやすさはあっちいったりこっちいったりでわりと不安定。たしかにそこらのラノベよりはまだ読みやすいかな。でもそれなりに認められてる文豪ならその程度当たり前にこなしててくれと思う中、読みづらい部分も多々あったので、重箱の隅じゃないけど、やっぱり粗探ししたくなったり。

買ったのは悠木碧の朗読CDのため。それだけ。同時発売してた宮野ボイスの料理店と入れ替えてほしいと思ったくらい。でもまあこのシリーズのコンセプトは面白いと思うので、好きな名作と好きな声優が噛み合ったときには心躍ることは間違いないでしょう。そういうグッズです、これは。
そしてもっと悠木碧節の効いたイントネーションで聞きたかったです。

ついでに今月というか今日、女生徒/ろまん燈籠(花澤香菜)人間失格(小野D)も発売のようです。作品のチョイスをもうちょっとどうにかしてくれないかなあ。1000円払うからにはただの旧作じゃ価値認められないですよ。少なくとも太宰に用はない。

まあ太宰については長年嫌いを貫いてきた人の戯言なので、あんまり真に受けないでください。

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