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2012年10月29日 (月)

アラタなるセカイ

電撃入間文庫 入間人間著

9000円という出費はよほど作者を好きでなければ買わないんじゃなかろうか。テーマが時間モノでなければ、自分だってきっと買わなかったと思うし。
というわけで、お得意の時間モノ。でも時間モノというより、青臭さを前面に出した作品だったように思います。

箱開けて、ガイドブック、小説(現代)、コミック(過去)、アニメBD(未来)と順に並んでるので、このとおりに読むのがよいでしょう。ガイドブックだけは最後のがいいかも。順番に見といてよかったわ。

というわけで最初に小説を。
脚本というかプロット殴り書きから開始してるけどそれは流すとして、プロローグ的に過去編の桐島と未来編の八草の描写から。でも現代編の主人公は芋掘りアラタさん。ちょっと他の人と違う彼女は、時間の歪んだセカイでやっぱりそうなのかというヴェルタース。延々と今日が続く世界で、明日から本気出すのはお約束。ちょうど秋の新番組も盛り上がってますね。あと数話で「姉ちゃん、明日って今さ!」とポコも言ってくれるはずです。
それはともかく、未来へ飛んだ友人の残した脚本を元に、現代に残った彼女たちで映画作ろうとか何とか。ことさらにロビン・ウィリアムズを引き合いに出してくるあたり、ちょっと気取ってる感じがします。いあ、好きだけどさ。名作だし。しかしこの作者さん、こういう古いの好きですよね。ガイドブックでも宇宙戦士とか言っちゃってるし。

天然系のアラタは見ていて結構癒されるかもしれない。オリジナルゆえに他人から違った目で見られてるけど、本人あっけらかんとしてる風なので憎むに憎めないというような。なので、映画作りにも、何だかんだでみんな協力したり。他にすることがないというのはこのセカイの共通事項でもあるだろうけど。まあでも不思議な人徳はありそう。まあタイトルにはなる子よね。

そして現代もひっくるめて脚本であり全部が自主映画的舞台なのかという、最初のプロット殴り書きでのツッコミ要素からして映像化が未来編であって現代編でなかったのはそういうことなんだろうかなと、ボディを曖昧にしているのが今作のキモなのかなあ。アラタよりもサッキーの孤独っぷりに締め付けられます。
あと、小説だけじゃなく、過去と未来の脚本も文庫でカバーされてるので、実はコミックとアニメは見なくても通じるかもしれません。でも文庫だけで9000円はきついので、全部見るべきでしょうけど。

それをアタマに入れた上で、コミックで絵面と関連付けて、アニメで締めると、まあそれなりに体裁整えられたかな、という感じでした。コミックは、というか過去編はちょっと血みどろで毛色違い。アニメもクオリティがいまひとつでした。OVAならもうちょっと完成度上げてほしいなあ。

ということで、ドラマは普通に時間モノで青春モノだったけど、プラットフォームを変えての連携作品というのはなかなかに意欲的な取り組みで面白いんじゃなかったかと思います。1人メディアミックス。そういう方面での評価かな。それでも9000円はやっぱり高いな。限定生産ゆえの価格設定か。

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