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2012年2月24日 (金)

時間のおとしもの

メディアワークス文庫 入間人間著

結局我慢できず買ってしまいましたとさ。短編集か。こういうのが作家の色がわかりやすくていいな。
時間をテーマに。こういう作品書く人なのね。テーマといい、視点の使い方といい。年末に読んだあれもまあそれ系だったけども。

携帯電波
気持ち悪いなあ。いい意味で。そういうところは乙一作品に似た匂い。
始点から終点まではまあ理解できたのだけど、その後のわたしはどうなるのだろう。気になる。その気持ち悪い読後感が逆にいいっていうことなんだろな。

未来を待った男
を観察する主人公のお話。2人とも一途だ。研究に一途。気持ちに一途。一生貫く非現実性がまたファンタジーで。いい友情です。
個人的にはこれが一番好き。今まで読んだ入間人間作品中では間違いなく一番。

ベストオーダー
ダメ男が4人揃ってもダメ男なのは仕方ない。運命に裏切られたというよりも考えが及ばないがゆえの結果、みたいな。計画時点で止めようと発想する自分はいないのか。せめて戸惑え。
他と違って唯一愛のない作品だったので、毛色が違う感じ。

時間のおとしもの
これだけ書き下ろしらしい。
悩ましい。展開の飛びっぷりに付いていけてません。細かく描写せんがためのシーンチェンジのはずなのに、逆に機微が薄れて大味に感じてしまうんだよなあ。自分だけですかね。なあ、おばさん。とおじさんは思うのです。それでも愛が溢れてることだけは信じておく。
ラストは普通に考えたら口づけかなと思うのだけど、野暮にならないようにこの終わり方で。そこは綺麗に。

輪廻物ってとても大好物なんだけど、可能性の大きさからすればそう感じるのは至極当然なわけだ。下手に扱われるとどうしようもなかったりもするけど。しかし今回の入間人間ワールドでまた新しい方向性を見出せました。ありがとうございます。とても楽しめました。
ま、ラノベじゃないんだけどさ。

毎度のことながら、藤子F先生の流れを汲む作家さんがまだまだいるというのは、しあわせのカタチ。

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