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2012年1月25日 (水)

アレクシア女史、欧羅巴で騎士団と遭う

ハヤカワ文庫FT ゲイル・キャリガー著 川野靖子訳

英国パラソル奇譚シリーズ3巻。ラノベと違って一気に読める感じでもなく、昨日一昨日風邪でダウンしてたとか何やかやの理由もあって、この1週間、この1冊だけしか読めませんでしたとさ。

関連エントリ。1巻2巻

前半、それなりに中弛み感を誘引してくれて。つまらないというわけではないのだけど高揚感に乏しく、半分読み進めるのに約3日かかりました。苦しい。
アレクシアの懐妊とイモータルが子供を生すわけがないという常識との戦いで、マコン卿が貧乏くじ引く形。くさったマコン卿がライオール教授の研究コレクションのホルマリン漬けを飲み食いして酔っ払う様はキュート。※人間には毒なので真似しないように。
とばっちりばかりのライオール教授だけど、どんな問題にも理性的に対応。大人の魅力。今回、ライオール回と呼んでもいいくらい。ウールジー団はやはり彼のもの。マコン卿はお飾りね。特に今回は。

一方、無実を晴らすべく反異界族の研究に詳しいフランスなりイタリアなりの研究者を訪ねるアレクシア一行。人造テントウムシや吸血鬼に襲われたり、偏屈研究者とのやりとりなり、何やかやあるのだけど、こっちもアレクシアやルフォーよりフルーテの意外な魅力。

アケルダマ卿のドローンに、宰相に、女王と。それにしてもアケルダマ卿の存在感は別格。スピンオフしていい。展開するほどにますます絡んでくるキャラたち。これは面白くならなきゃ嘘。となるはずなのだけど、むしろ一気に読めた後半のがつまんなかったです。何だこれ。

19世紀らしい描写とかキャラの魅力とかお洒落な言葉遊びなんかは相変わらず素晴らしいのだけど、困ったことに今回全体を通したお話が非常につまらない。アレクシアとマコンがお飾りだったのも大きいか。大体、もっと話膨らませられそうな宰相がこうもあっさり使い捨てってどうよ。このがっかり感は相当に大きいですよ。それとも並のイモータルと違うってところを今後見せたりするのか。まあ復活しても驚かない。でも活躍もしてないうちに消えたキャラが出てきても嬉しくないし、やっぱり消えたままでいい。
ラストも何だかなあ。イチャコラで終わって大団円に程遠いので満足度が限りなく薄弱。

ということで、3巻は結構苦しかったです。反異界族の秘密のためにはストーリーさえ殺す必要があったというのか。その実が美味しければよいのだけど。4巻5巻でこのもやもやを吹き飛ばしてくれることを期待しましょうかね。

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