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2011年10月28日 (金)

クォンタムデビルサーガ アバタールチューナーⅤ

ハヤカワ文庫JA 五代ゆう著

ようやく最終巻。関連エントリ。1巻2巻3巻4巻。

日本人は本当に観測不能の猫が好きなんだなあ。というか禅問答が好きというべきか。いあ違うな、屁理屈好きというべきだ。おかげで猫もいい迷惑。

最終巻読んで再認識しました。おれってば本当にヒートに惚れてたんだなと。いあ、性格的にはまったく好きなタイプじゃないです。でも彼の存在が作品を面白くしてるのは間違いなく。彼が輝くおかげで回りが照らされるわけです。かませ犬を限界まで魅力的に描くとこうなるっていうお手本じゃなかろうか。こんなかっこいいキャラがあるかい。おれが腐なら間違いなくヒート×サーフ妄想してる。順序入れ替えちゃダメ。そのくらい。どうせとっくにあるだろうけど。

何だかスケールの大きな話になってしまったようだけど、胎児が卵を通して親と意思疎通したかったというお話と圧縮すれば理解しやすくなるのかな。1巻でセラフィータがエンブリオンに加わったところから、もっとお手本のようなルーパみたいな親とか反抗期エンジェルとか絡ませつつ、親の育児ヒステリーを受け止めて子供は成長できましたとか何とか。
キュヴィエ症は苦しい世界なだけでなくとばっちりもいいところだったけど、勝手に動作して役に立たない計算機は一度リセットして新しいの組み立て直したくなるのもまあ分かるし。
浅瀬にハマったクジラのくだりも非常に納得いきました。SF性も物語性もしっかり担保。いい表現だなあ。神も頑張ったんだろうなと理解して歩み寄りやすくなり。

それにしてもマダムはどうやってそこまで辿り着けたのか。よくぞテクノシャーマン創造まで成した。すごすぎだ、あんた。しかしあまりに思わせぶりすぎて誰も理解してくれなくて当然ともいえる結末。逆に理解してもらえてないのに研究チームがどう団結してたのかますます謎。ロアルドじゃなくても脱落するよ。側近のエンジェルもよくここまで我慢したと褒めたくなるくらい。真面目な性格だったんだろうな。おかげで感情も溢れちゃってごらんの有様。でもこういう溢れ方はあんまり人に好いてもらえない。可哀想な子。というかこのドラマは4巻で見たかった。5巻ちょっと詰め込みすぎね。

エピローグはどう解釈したものかなあ。ジャンクヤード連中の名前がなければありがたいお言葉的な解釈とでもしとけばいいんだろうけど、名前出ちゃってるからなあ。そこの人間サーフはASURAサーフと何か関係あるのかと。こういうのは投げっぱなしと自分の中では認識してしまうので、あまり好ましくなかったり。まさかここで転生ドラマってわけでもあるまいし。

今ペルソナ4のアニメやってるけど、主人公が突然目覚めた能力やモニタ吸引をさも日常かのように受け入れてたので、非常に違和感あるのです。アートマにとまどってた彼らのがよっぽど人間らしいよね。ゲーム版では違うのかもしれないけどさ。
シエロのまっすぐさとゲイルの成長と、やっぱりヒートの存在感。これに尽きます。今年1年楽しませてもらいました。ありがとう五代ゆう氏。

でまあ、やっぱりゲームを買うことはないと思います。PS2持ってないし。自分の中のアバチューはこれです。

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