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2011年9月28日 (水)

妄想ジョナさん。

メディアワークス文庫 西村悠著

いますね、妄想の世界に生きてる人。自分にも中高生時代そういう友人がいました。うん、嘘偽りなく友人というポジションに。そんな彼はとっても挙動不審で、扱いに困ることもしばしば。それなりに仲良くしていたし、手を出したりしたことなんかもちろんないけど邪険にしてたこともやっぱり多かったろうし、相手からするとイジメられてたと思われてもおかしくなかったとも。卒業してから会わなくなったけど、共通の友人から後日聞いたところによれば、いつかウチに火を点けに行ってやるみたいなことを言ってたとか。言っちゃ悪いけど今でも彼がまともな大人になってる気はまったくしません。じゃあ自分がまともかというとごにょごにょですが。
仮に再会して友人面できるかといったら、まあできなくはないと思うけど。でもサシではやっぱり避けたいかな。心狭いんですよ、自分。

ということを思い起こさせてくれる小説でした。

妄想主人公。小説内では主人公視点なのでそれなりに秩序立っているけれど、ここまでいっちゃってる人を傍から見ると間違いなく挙動不審です近寄れません。だからあくまでも一人称視点で読まなきゃやってられません。が、それも現実逃避かなーと。妄想が高じたウサギの着ぐるみに傾倒するのも構わないし、冒険したっていいけど、あくまでも当人内部だけの話でしかなく。
挙動不審さえなければ、別に妄想癖あったって構わないんだけどね。別に電柱に告白したっていいじゃん。でも本人にとっちゃそれを他人に噂されるのが耐えられないことなのもよくわかるし。そういうもやもやした気持ちが膨らんで、いきなり暴れたり挙動不審になるのは仕方のないことなのかと。やっぱり扱いに困る存在なのです。

最後綺麗に終わらせてるように締めてあるけど、彼の妄想が治って社会復帰できるかといえば、そこは疑問。少なくとも在学中は電柱の話が消えることはなさそうだし、卒業してから数年見ても、順調でも30歳くらいまでは改善難しいんじゃないかな。その頃には手遅れ感も募ってネガティブスパイラルで引きこもってる可能性のが高いでしょう。対人スキルってそう簡単に手に入るものじゃないですよ。それ以前にこいつが大学に入学できてることが信じられないというか。高校時には発病してたようだし面接では普通だったのかと。ちゃんと病院行きなよ。

エグいんだよなー。どこが切ないんだか。ラノベとして評価するのは難しいです。メディアワークス文庫以外のラノベじゃ多分受け入れられない。メディアワークス文庫でもきつい。どういう人にお勧めすればいいか、非常に悩ましい1冊でした。むしろお勧めできません。一切の三人称視点を排除できるスキルをお持ちの方ならいけるかも。

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