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2011年9月30日 (金)

今月のまとめ(H23/9)

9月もわりと豊作。嬉しい悲鳴といっていいレベル。正直、嬉しくないけど。

山がわたしを呼んでいる!
メディアワークス文庫 浅葉なつ著
帯で全部想像できるとおりの内容でした。いあまあ普通に読めるけど。山初心者女子大生が間違って山小屋でバイト始めて口悪い男と何やかや。そして山大好きな自分に目覚めて閉幕。どこまでもベタです。そういうのが好きな人なら。
難をいうと、登場人物の名前が分かりづらいのがやや苦しかったかも。人数多いわけでもないのだけど、主とか山猿とか山伏とか後藤とかヒロとか呼称が混在してるし途中からやっくんだとか呼び方変えたり、お前誰だよってページ戻らされることしばしば。山男ってことでおっさんたちのイメージの差別化が難しかったです。みんな筋肉ダルマにしか見えん。
あと細かいとこだけど、セリフ割り込み時の鍵括弧切りが句点終了してる表現も違和感を感じ。新しい表現といえなくもないけど、多用されすぎて逆に目立ってたのが。たしかにリーダーで切る場面じゃないってのは理解できなくもないのだけど、しっくりこないなあ。
今シーズンも1回くらいは山登りに行きたいな。もちろんこんな本格的な登山じゃなく、どうせ大山か高尾山程度だろうけど。紅葉紅葉。

クォンタムデビルサーガ アバタールチューナーⅣ
ハヤカワ文庫JA 五代ゆう著
キュビエ症候群の世界に顕現化してきたジャンクヤードの面々。ASURAボディで無双状態だけど人口物ということで人間扱いされない、と。それでもジャンクヤードでの成長をバックに大人な対応のサーフ。相変わらずかっこいいな。
ところで、ASURAボディの性能とジャンクヤードでの処理速度を考えると、もっと超速でデコードしててもよくね?とか思ってしまったり。現実に対してのfps合わせが神過ぎるよ。世界が止まって見えてもおかしくなかろうに。
この作品の軸は誰かを輝かせるために誰かが引き立て役になってる構図が非常に顕著で、毎巻誰かが誰かをかっこよく見せるために裏面でのがんばりを見せてくれてるのがよかったのだけど、今巻は引き立てるために違うベクトルを見せるんじゃなく単にかっこ悪くてスポットライト側が普通に注目されてただけだったような感じで、ちょっと物足りなさを感じました。1巻のヒートや2巻のルーパのように、シン・ミナセやマダムにもああいう感じが欲しかったなーと。
それでも各キャラの心理描写なりは緊張感あるし、キュビエ症の謎なり人間や人外がどうなるとか気になることだらけなので、次回最終巻に期待しないわけにはいかないのです。何となくシエロが君臨しそうな気もする。若い世代が背負って立つ締め方が無難ぽい。

僕と姉妹と幽霊の約束
このライトノベルがすごい!文庫 喜多南著
このラノ大賞優秀賞。
ブラコン3姉妹に囲まれて女性アレルギーなクロくんカワユス。シスターズも。鬼山田さんカワイソス。この作品での幽霊の定義ってゴーストよりもスピリットに近いかなー。紫音、最初からそれっぽかったしね。短編の積み重ねで最後に収束する進行も、納得できる形で綺麗にまとまってたと思います。個人的嗜好では放送室だけ余分だったけど。まあそんな感じであとがきにも好感持ちましたので次回作も楽しみにしてみます。
まったく無関係だしシチュエーションも違うのだけど、そこはかとなく「地獄への疾走」を思い出しました。知ってる人は同世代。

白奈さん、おいしくいただいちゃいます
電撃文庫 似鳥航一著
料理とギャグ、料理とハードボイルド、料理とラブコメ、料理を題材にした作品はやっぱり身近で使いやすいですか。でも料理は実のところどうでもよくて。美味しんぼと同様の視点。むしろ包丁無宿。かなり無理筋の展開だけど、それが料理を題材にした作品の定番なのでしょう。それが成功してるかというと微妙な感じ。基本骨格ができてないんだよなあ。あとあとがきのそれに賛同できません。赤座だけはいいけど。
白奈:ギアラ
未百合:レバ刺
血倉:たまねぎ
赤座:シロコロ
こうだろ。血倉も肉限定でというならハチノスあたり。メイン肉部位みたいなキャラは1人たりとも存在してません。

シースルー!?
電撃文庫 天羽伊吹清著
神様のいらん気まぐれで何やかや。そういう意味では笑わない猫に近い作品か。あっちとちがって完全にエロコメだけど。
幽体とボディスワップのシーンの切り替わり時の表現がわかりにくくて話が見えづらいのをどうにかしてほしかったり。

美少女を嫌いなこれだけの理由
このライトノベルがすごい!文庫 遠藤浅蜊著
このラノ大賞栗山千明賞受賞作。当人よりも何か偉そうに聞こえる賞名が何か笑いを誘うけど、菊池寛賞みたいにふんぞりかえった賞よりはいいか。
先ず。この作品における美少女は、美少女という種族であって一般的にいう美少女を指しません。どういう経緯で共生生活ができあがったのかよくわからないけど、仮想進化にせよ外宇宙エイリアンにせよ、これは立派にSFといっていいのではないかと。
主人公が美少女の父親とヒトの母親とのハーフってところからしてもう。美少女にも性別があるので、彼とか彼女とか使い分けるべきではなかったろうかと思ってみたり。美少女的には性差はあまりない模様だけど。もしかしたら登場美少女みんな男性かもしれない。
というセカイでの美少女の扱いを描いた作品。ある意味日常系とでもいうか。でもま、新鮮なセカイでした。惜しむらくは五郎八の背中の紋々の挿絵は欲しかったです。
で。タイトルは何を嫌いでどんな理由だったんでしょうか。

白銀ジャック
実業之日本社文庫 東野圭吾著
読まなきゃなーと思い続けて早10年超。1冊も読んだことないよとかそんな話題があって、友人から面白くもないけどはいどうぞと渡されたこれをようやく読んでみました。
サスペンスとしての心労ストレスはあまりなくトリックも概ねレールを外れなかったけど、読みやすい文体で、やっぱり売れっ子作家さんなんだなと確認できたので、当面の目的は達せり。東野初心者の自分にはちょうどよかったのかも。スキーもスノボもやらない人ですけどね。
ただ、ラノベにどっぷりな近況から、エンタテイメント面において物足りなさを感じてしまう自分のボディが恨めしかったり。

彼と人食いの日常
GA文庫 火海坂猫著
うしおじゃないのととら。GA文庫大賞奨励賞受賞作。GAなので賞自体はあんまり信用してませんが。
自己中な主人公だなー。思春期って難しい。まあこんな状況におかれたら隠者になるしかないようには思うけど。でもデメリットなんかほぼないし恵まれすぎだよ、十夜。大体あの場面で、封印解いて出てきていじめっこと契約されてたらどうなってたよ。
ちょっと寓話っぽくて、GAとは思えないほどに素直に楽しめました。めでたしめでたし。

いもうとがかり
MF文庫J 月見草平著
姫宮さんの中の人のコミックだけ1冊読んだことがあったっぽ。着ぐるみ物でしたっけうろ覚え。
電波とバカが戯れるBMG。何が木星だったんだろう。あえて木星にすることでツッコミでも待ってるとかそんなんだろうか。翔太も理系といいながらバカそのもの。いあ、そういう演出として書かれてるのは分かりますが。
微妙に格好付けつつハズしてる寒さの目立つ文章も、好みではないけど破綻してるほどではないし、それを好きな人もいるのだろうし、テンポや間の取り方、キャラポジションはこれでいいので、プロットの作り込みと組み合わせだけがんばってほしーなーと。
東大大学院がどうとかwikiにある背景含めて想像するに、ターゲティングまで含めてのこういう手法確立な作風なんですかね。うーん。

変態王子と笑わない猫。 4
MF文庫J さがら総著
3巻で切るつもりでいたけど、21日、台風で帰れなかったので上2冊と合わせて3冊、暇潰し用に品川あおいで調達して読みました。
やっと鋼鉄王の表紙。2巻でやっとけ。内容は短編集。外伝だけでなく0話もあったのはよかったし、リリックというほどでなくともライムを気にして言い回しとか頑張ってる作風は嫌いじゃないんだけど、MFのスタンスとか人気が人気なのでますます読む気が失せます天邪鬼。
それから今回も一応言っておきますね。猫は?

噛みつけ!アンノちゃん。1 あなたのハートいただきます
富士見ファンタジア文庫 小林がる著
七次元生物というか、非生物じゃないかと。味で思考を読むどころか言語化されてるのが、ちょっとばかり新鮮かと思わないでもないけど、まあ普通の浪花節BMGでしたといったところで。となるとキャラの魅力が大事なのだけど、型どおりな彼らはどこまでも普通なのです。ラノベ的に。そういう意味では安心して読めるのかも。クウが次巻以降で活躍するかな。でも読むかなあどうかなあ。

はじめてのクソゲー
電撃文庫 麻宮楓著
摩訶摩訶は有名ですね。アトランチスの謎は言われてるほどにはクソゲーだとは思いませんが。メインのPS2のインフィニットダークネスは元ゲーわかりません。PS2持ってないし。想像するに、穴に落ちるとかいうからには3Dでフィールド歩き回り、戦闘はコマンド式、ストーリーがつながってないけど一本道のJRPGといった形態か。やるわけないな。
前置きを鵜呑みにするなら、クソゲーだってダシにして女の子と仲良くなれればリア充だよとでもいうか。ゲームどうでもよかったな。
ユッキーはクソゲーも含めてゲームを好きなんじゃなく、普通のゲームに興味がなくてクソゲーだけを好きというのが見え見えなので、読んでて非常に遺憾でした。おれも単なる大作には惹かれないけど、それをレールがどうだとか言わんよ。すこぶる厭味なヒロインだな。それに流されるもジミーユも魅力薄。
ゲームを題材にしてる作品は基本甘めに見てるけど、そういうわけでこの作品は嫌いです。作者にはゲーム愛について見つめ直してもらいたいところです。

泳ぎません。
MF文庫J 比嘉智康著
P54、P157、P192の挿絵が印象的。こういうのもアリか。
よくいる女子高生。人間として最底辺に位置する存在をクローズアップ。それでいて肉体的には反比例するから現実には困るというか。が、小説に女体も何もあったもんじゃないので、イライラしながらその生態描写を読むのです。
美少女バイキングはそれほどゲスか?願望を学校放送に投稿しただけで。高嶺の花に好意を寄せて付き合いたいと言ってるだけで、あれやこれやどうこうしたいなんて一言も言ってないのに。それを蔑むお前らのがよっぽど下衆だろ。あまつさえそれを公開処刑する神卵。何だろね、こいつら。もうね。
以上、内容にはまったく共感持てませんでしたが、文章は読みやすかったです。もちろんこんな連中の日常をもっと読みたいなんて気はさらさらないので続刊があっても絶対に買わないけど。

だんない! 優希、しっかりしまっしま!
スーパーダッシュ文庫 市川智士著
パラレル異世界IF物妖怪物という非常に突飛な設定だけど、このくらいはまあラノベなら想定内。てか60年代相当というなら新幹線や交換局もXBではなくともA型くらいあってもいいと思うの。劇中を想像するに19世紀末くらいの技術力という方がしっくりくるかなあ。てかジープって何さバギーじゃなくてまんまジープかよ。
金沢弁わからないし、作中で使われてる語彙も少なくて、巨匠の時代小説を読んだときのような臨場感があるとは言えないけど、作者がんばって書いたんだろうなというのは伝わってきたので、好ましい感じではあったり。でも息災に元気とルビ振る必要まではないんじゃないかな。そのうち石川出身の知人に読んでもらってみよう。

俺は彼女の犬になる!
MF文庫J 淺沼広太著
年初に酒多さん1巻を読んでうっちゃって、それ以来。
チワワってくぅーちゃん登場前はそんなにいなかったよなあ。自分がトリマーやってた時代にはチワワなんて1日1、2頭入ってくるかどうかのマイナー犬種だったよ。生活上手なんて地味なCMじゃさぞ客もこなかったろうな。犬欲しさに消費者金融なんか使うやつなんかいたんだろか。しかしここまでチワワが流行ることになるとは。ま、どうでもいい。
淫魔の生徒会長は可愛いと思います。NTR属性な変態の自称妹もそれはそれで。
濃いはずなんだけど、あっさりしてるというか。テンポも悪いわけじゃないし、色々と他作品をネタにしたりもあるし、クスリとできるポイントは多いはずなのだけど、記憶に残らないタイプの作品だなあ。多分1週間もすればタイトルさえも忘れてることでしょう。

上記15冊+下記12冊で27冊。今月はちょっと減らせばよかったな。ペース苦しかった。こんなんじゃせっかく面白いと思った作品を再読する時間も取れないや。

"夕顔" ヒカルが地球にいた頃……2
大奥のサクラ 現代大奥女学院まるいちっ!
約束の方舟 上/下
わたしと男子と思春期妄想の彼女たち 3 ラブメイドですが何か?
らぶバト!俺が指輪でハメられて!?
モテモテな僕は世界まで救っちゃうんだぜ(泣)
なれる!SE 5 ステップ・バイ・ステップ?カスタマーエンジニア
ストライク・ザ・ブラッド 2 戦王の使者
妄想ジョナさん。
俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる 3
俺の彼女は飼主様、妹はご主人様

近年稀に見る当たり月。まだラノベ暦1年ですが。しかも一迅社もガガガもまだ1冊も読んでないや。伊藤ヒロ新作とかあったし読まなきゃなー。
それにしても今月1冊選べっての、結構きびしいです。完全新作だけでも、大奥のサクラ、偽俺妹、このラノ賞3冊あたりは普通に読めるし、続き物も、夕顔、SE、ストブラ、俺修羅、アバチュー、変態王子、etc。今月はハズレを引く方が難しいんじゃなかろうか。これだけは読むなっての選んだほうが早いよ。どれかは察してください。
まあストブラ2巻ですかねー。三雲氏の安定度高いです。というか1番王道。まさにお手本。ラノベかくあるべし。
こうも読むものが多くなると、電撃やら発行の多い続き物を読んでる連中はそんな時間あるのか小一時間問い詰めたくなります。世の中のノベルスキーは毎月100冊とか読んでるんですか。無理なんですけど。

アクセスは表示法わかったので表に出してみました。前半はパーフェクトフレンドがトップ独走だったけど逃げ切れませんでしたね。てか本当にブラックブレット強いな。成分的に分からなくもないけど、そこまでかなあ。個人的にはハンドガン以来、絶賛暴落中なんですが。まあ来月2巻出るしそっちで取り戻せるか見処。SEの追い上げはトラックバックですかね。個人的には楽しんでます。ストブラは非常にバランスよい作品。アニメ化も期待したいくらい。アスラとかダンタリアンみたいにならないことを祈りつつ。ラノベじゃないけど相変わらずのリリアさんの安定っぷりも。

そして今週発表されたKindleFireにどうしても興味が向くのです。場所取りすぎだ、この本の山。EPUBとの互換が進化しさえすれば日本語でも問題なくなるはず。早く日本にも電子書籍が浸透してほしいものです。

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