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2011年8月31日 (水)

今月のまとめ(H23/8)

本来の基準では独立エントリにすべき作品がたくさん。ごめんなさい。

おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ!
富士見ファンタジア文庫 村上凛著
タイトルから想像できるとおりの内容そのままな、わりとテンプレな青春ドラマ。15歳が不器用ながら色々やってる様はよく表現できてると思うし、ついつい応援したくなる登場人物たちではあり。鈴木くんもだけど、ギャル化してるヒロインの能力がやたらと高いな。ラノベ的に直輝の言うようにこのまま桃とくっついてもまあいいんじゃないかと。ほったらかさずに誘導してあげれば普通の格好くらいできるようになるでしょ。でも何で桃はギャル化してるんだ。長谷川さんもどうだかだけど、巷でとらドラ言われてるようにそれならそれでいいかもしれない。
しかしやっぱりタイトルは修正してほしいです。ホントいつまでこのブーム続くのやら。韓流ゴリ押しだとか、バカにできないですよ。

アネかみ! 1柱目:姉と女神と俺のパンツ
一迅社文庫 橘ぱん著
変態ってのは愛に溢れた生き物なんだなあ。対象が他人とちょっと違うところを向いているだけで、あとはそれを対象が嫌がるかどうかの問題と。
しかし日本男児に程遠い主人公、何があっても動じない心を持つどころか、やせ我慢さえできてない。そも日本男児ってくくりが本当にそういうものかという定義からまず考え直さなきゃいけない気もしつつ。
一応それなりに笑える部分もあったし、暇が許せば読んでみてもいいのでは。でもこれ読むくらいならそれ系のエロゲやるほうが多分いいと思う。全年齢向けの枠組みは想像以上に苦しい枷かと。

RINGADAWN 妖精姫と灰色狼
C・NOVELSファンタジア あやめゆう著
品川のあおいでやたら売り出してたので手にとってみました。でも半月以上経ってもまだサイン本残ってます。やっぱり売れてないかもしれない。
第一印象はひかわ玲子あたりの系譜なイメージ。全体としておとなしめだけど、ところどころ惹かれなくもないつつきあいとかあったりもしたし、全3巻程度なら最後まで付き合ってもいいかなくらいの感覚です。5冊で1シリーズ、それを3セットとかいうなら読まない。簡潔にまとめてもらうことを希望します。
とりあえずお鍋の方と表紙の印象は違いました。とか。

前略 嫁当たりました。
一迅社文庫 川波無人著
HOOKか。ハニカミしか持ってないな。それも積んでるだけで未開封っていうね。エロゲの第3次マイブームは完全に去りました。
ガラガラポンで特賞の宇宙人(貧乳)当りました。以下、定番のドタバタ。うる星に通ずる役の配置ね。女好きの主人公に宇宙人の嫁、それの昔馴染みがくるとこまでも。しかし何で口調こんなかなあ。カッコ悪さを強調するためにしたってもこれは。
町の住人の順応性はよかったり。この下地があればこそ、登場人物たちがこんなでも成り立つというか。蕎麦屋すげーよ主人公たちより頭おかしいよ食い逃げ宇宙人見かけたらおれもそう対応することにするよ。そして毎度ながら言ってるようにふたなりは好きじゃないんです。宇宙人何でもありだな。
あとQ数上げると小説自体がつまんなく見えるのは仕様ですね。括弧で括るかアクセント符号付けるか、百歩譲ってフォント変更、ボールドやイタリック程度まででお願いします。それも度を越さない程度に。

輪るピングドラム 上
幻冬舎 幾原邦彦、高橋慶著
小説からではあのアニメの表現を想像するのは難しかったです。もっと想像力膨らませないと。と、途中まで読んでて思って、アニメ未見部をますますがんばって読んでみたのだけど、アニメの放送で答え合わせしてみてもまだまだ自分の妄想力のレベルの低さにがっかりです。アニメすげー。

寄生彼女サナ
ガガガ文庫 砂義出雲著
色々とテンプレなドタバタコメディ。新鮮味はないけど古臭さも感じさせない、デビュー作とは思えない上手な文章で、それなりに面白く読めました。迫りくるホラーがサナダムシの進化系ってところに捻りを入れてあるくらいだけど、寄生虫じゃないものに寄生される作品て多いよね。そこを逆に、ストレートに寄生虫としたところが真正面からでよかったのかと。あと、桜腸気違い。
ここのところ、ガガガが頑張ってるのは見て取れるのでこのまま上向き調子が続くといいな。

Let it BEE!
電撃文庫 末羽瑛著
女王蜂さんとスズメバチさんとミツバチさん。先端恐怖症は設定負けしてストーリーへの絡まり方は弱かったけど、まあ普通に青春スポーツ物でした。1章読み終えたところで、いい最終回だったって言いたくなるくらいには。勇者の血筋じゃしょうがないね。
題材の選択は新鮮でよかったけど、世の中にどれだけ受け入れられるかっていうとやっぱり微妙かも。この作品で日本でのフェンシングの認知度が上がったら面白い展開なんだけど、ちょっとおとなしい内容だし難しいかな。せめてマグロさんに解説か帯で一筆もらうくらいしてほしいところです。2巻出そうだし、今から打診すべきです。電撃の本気を見せてください。

生徒会の一存 碧陽学園生徒会議事録
角川つばさ文庫 葵せきな著
アニメ1話見てつまんねーと思いながらも、tvk的に土夜の浅い時間帯というゆるい放送時間だったものだからついつい毎週見ちゃったっけ。アルミニウムしりとりみたいな笑えた回もあったし、最終的には最初の印象よりはいくらか。アニメ2期決定&つばさ文庫で出すほどのものかは疑問だけど、それなりに人気あるのでしょう。同じ時間帯で放送するならまた見る可能性は高いです。
原作もまあ相応の感触。要するにくりむを愛でてろと。ぶっちゃけると手持ちがなくなって帰りの電車で読む本なかったところ新刊見てたらこれがあったので、ちょうどいい機会だし読んどくかと思って手に取ったとかそういうことです。てけとー。
しかしつばさ文庫を岩波少年や講談社青い鳥と並べて棚に置くのは何か違う気がする。

魔女3人と俺の××な関係
HJ文庫 にのまえあゆむ著
学園や魔法の在り方に独自性はないし、しかもさっぱりそのメカニズムまでもがぼやけていて、何を書きたくてこのセカイになったのかよくわかりません。もうちょっとシステミックに見えるセカイを構築しましょうよ。
プロローグ読んだだけでほぼ展開がわかってしまう進行だけど、それをフォローする二段オチだけにはちょっと感心。でもタイトルでバレバレか。せめて挿絵は先にパラ見しないのがよいでしょう。しぐれはお嬢様お嬢様してたので、そこもよいしょしておきます。
章分けのみで段落分けが一切なかったのが読んでて息苦しかったり。シーン変わったら1行空けましょうよ。それを直すだけでもずいぶん読みやすくなると思いますよ。ホビージャパンの編集部はそういうところに口添えしないのかしら。

舞面真面と仮面の女
メディアワークス文庫 野崎まど著
ミステリの形態を取りつつもファンタジーの原点に忠実に、一目読んでその作家さんだと分かる個性、安心の野崎まどクオリティでした。みさきといい水面といい熊さんといい、みんなやたらと可愛いし。
箱。石。面。論理とファンタジーで謎を2度解決する作風がネタバレ的に欠点と見る人もいるかもだけど、展開わかってても気持ちよく読めるので問題ありません。知ってたら知ってたでニヨニヨすればいいじゃない。むしろわかっていながらそこまで思えてしまう力量に白旗です。手品とは技であってタネじゃないんですよ。でも今までに読んだ3冊の中では一番物足りなかったかも。
早くアムリタも読みたいのだけど、自分の行く書店ではどこも売ってないという。やっぱりAmazonの出番なのか。

釣りガール
スマッシュ文庫 山田典枝著
自分もさっぱり門外漢だけど、これは釣りしたことなさそうな人の文章だなーと思って読んでみたら、案の定あとがきで白状されてました。仕事持ってく先考えようよ、PHP編集部さん。
タイトル的に美鈴が主人公格であるべきところ、どう読んでも光太郎が主人公ですねこれ。まずタイトルの失敗。時代劇で日本語覚えたらこうなるって無理系の符号を採用してるのも減点。何でこのスタイルがいまだに生き残ってますか。釣りもそうだし、時代劇もちゃんと見ようよ。相関関係の絡まり方もベタ。それだけなら許すとしても、オチの付け方までマンネリ指向。これ、釣りじゃなくてナンセンスがテーマですか?
魔法遣いに大切なことは読んでもいないし映像作品も観てませんが、この作品を読んでさっぱりと興味が削がれました。うーん。

変態先輩と俺と彼女1
富士見ファンタジア文庫 山田有著
エイリアンブレイン。このヒロインはどこのファイル管理ソフトですか。まあ高額なだけあって高性能なソフトだけど。もちろんそんなものは無関係です。
天才の変態幼馴染はどことなくクビキリとかめだかとかアレっぽくて惹かれないし、完璧も最初から繕ってるだけなのがバレバレだったので、どっちも応援できないのです。かへらへも男の娘も。よかったのは生徒会長くらいかな。でも公式サイトのチャートをやってみたら詩緒里に飛ばされました。そですか。
1巻に1って振ってある作品は大体こんなもんです。えぇ。富士見だし。

恋のキューピッドはハンドガンをぶっ放す。
ガガガ文庫 神崎紫電著
シュール系。あとがきにも書いてある、相良宗介をヒロインにしたらこうなった、みたいな導入部。でも銀史朗とかなめの違いでギャグの質は違う方向に。それも序盤だけで後半はリベンジ返り討ち的な展開に。
それはともかく、これホントにブラック・ブレットと同じ人ですか。マージナルを読む気が失せました。せっかくこないだ1巻買ってきたのにな。最近がんばってるとは思うのだけどまだまだガガガ編集部は電撃の足元にも及びませんね。

のうりん
GA文庫 白鳥士郎著
元農家的に農業というテーマに惹かれて買ってはみたものの。
巻頭カラーのメンズナックルに始まって、大ネタの美味しんぼやナウシカから、イカにキュゥべえにプリンセス・オブ・ザ・クリスタルといった近々のネタまで織り交ぜ、挙句オタ芸やなでなでしてー、官能小説的上下分割まで飛び出す始末。たしかに笑えはするのだけど、でもそれは小説としての面白さではなく、ガ板でコピペ職人が受ける方面の賞賛だよね。
ラノベが小説じゃないってのは昔から言われてることだけど、でもそれって揶揄でしかなくそれでも小説は小説だろうと思ってたけど、ここまでくるとやっぱり別物と考えた方がいいような気がしてきました。ゲームでいうところの、デジタルノベルはゲームじゃなくて絵本だっていうアレと同等の論点。
最後だけテーマを美味しんぼよろしく無理やり社会問題のようにみせる、ノベルというよりもルポ的手法で締めくくってるのだけど、前述のパロディのおかげでおまけ感があまりにも強くて評価したくない気分に。やっぱりノベルと認めたくないなあこれ。Q数いじってるのも最悪だし。
寿司はまずいけどカレーはおいしいという寿司屋があったとして、その店は寿司屋を名乗ることを許されるのかどうか。その回答が出たらきっと評価できるようになるはず。自分はその答えを永遠に出せそうにありません。ひとつだけ言えることは、GAだからしょうがない。それだけ。

それがるうるの支配魔術 Game2:リメンバランス・パズル
角川スニーカー文庫 土屋つかさ著
1巻で気になった魔術のルールについて、結局多重掛けの方向で辻褄合わせてきましたか。ちょっと面白くないな。
シナリオ的には先代災厄たるるうる兄へつながる展開ではあったけど、るうるの魔術封印だとか迷走もいいところ。この作品は魔術の設定こそが肝であって、お兄さん探しみたいなドラマに軸足を置いてるわけじゃないと思ってたのですが。
謎解きにしてもまったく設定を活かしてなくて、ディスペル能力の絡みが話を盛り上げてくれるでもなく坦々と出会いがしらで処理していくだけ。せっかくの設定の面白さは今回さっぱりスポイルされていました。
問題が順番に出てくるのもご都合的で、2/6→5/6とかどこかでパスすることになってたらどうするのかと。ミステリとしても最悪の展開です。特に3/6とか読んでられないほど。
もし作者の意図が設定よりストーリー重視だったというなら、1巻の時点で読み違えてた自分のミスですごめんなさい。今回は設定再確認のための習作だと解釈しておくけど、次もこの調子だったら切ろう。

百合×薔薇 2 失敗ハーレム
スーパーダッシュ文庫 伊藤ヒロ著
このペースで2000の傘下を治めてったら何年かかるんだろう。相変わらず読みやすい構成ではあるものの、2巻はどうもパンチに欠けますね。何より先の展開を期待させてくれないのがどうにも。雛菊さんはいいと思うんです。いいと思うんだけど、だからどうしたというか。そも1巻が1冊完結みたいに満足できちゃってたから、それで続刊続いても何だかなあと。続き物には次はどうなる?っていうドキワク感が必要なんです。新キャラ可愛いねだけでは生きていけないのです。てことで3巻はもういいです。

オーディナリー・ワールド2
スーパーダッシュ文庫 槙岡きあん著
期待してた方向にはまったく進んでもらえませんでした。期待を裏切って面白いならともかく、どう見ても1巻と比べて大失速。
導入部でのキャラ説明が省かれてるのがまずマイナス。元からして設定の反映のさせ方が弱いのに、これじゃ没入できませんて。先輩と先輩パパ、いばらといばらパパ、たしかに笑えるシーンもあるのだけど、序盤から中盤まではさっぱり面白くないです。せっかくどうにか盛り上がってきたラストも台無しな展開。何その幕引き。リテイクものですよ。こんなんでゴーサイン出すなよ、集英社。これは作品じゃなく作者にテコ入れが必要だな。1巻は普通に面白く読めたのになあ。残念。

今月は以下と合わせて27冊。

これからの正義の話をしよっ☆
問題児たちが異世界から来るそうですよ? YES!ウサギが呼びました! / あら、魔王襲来のお知らせ?
声優のたまごが、俺の彼女だったようです。~ぱんつの中身は大事です!~
嫁にしろと迫る幼馴染みのために××してみた
ソードアートオンライン 7 マザーズ・ロザリオ / 8 アーリー・アンド・レイト
デート・ア・ライブ 2 四糸乃パペット
全滅なう
パーフェクトフレンド

今月はノータイムでパーフェクトフレンド1択。さっそく読んだ分を布教用に回して、もう1冊購入しました。あと3冊くらい買ってもいいな。他では嫁×、Let it BEE!あたりを。題材のチョイスがよかったので今後に期待です。オタリアも2巻までは読むかなあ。
最近、ハイファンタジーっぽいのを避けるようになってきました。積みが増えてきたなと思ったらまずハイファンタジーから切る、みたいな。そもファンタジー読むならラノベじゃなくハヤカワか創元を手に取るでしょうしね。

Blog20110831a

今月のアクセスログを見ると、たったの5日でこのパーフェクトフレンドの伸びが。一瞬だけGoogleで3番目に引っかかってたってのもあるだろけど。でも野崎まどなら当然ですかね。

おまけ。ラノベ系サイトを巡回する中で、ちょっとこのスレまとめは気になりました。読んでない作家さんも多いので判断難しいけど、鎌池和馬と赤松中学が最低ランクに属するという意見にだけは同意せざるをえません。>>35の三雲岳斗推しはいいところ突いてるなあ。表に載ってない中では、野崎まどはもちろん、伊藤ヒロや五代ゆう、神野オキナあたりの文章はわりと丁寧で好きです。でも作品と文章の評価を分けて考えるのはたしかに難しいな。

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