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2011年8月22日 (月)

ソードアートオンライン 7 マザーズ・ロザリオ / 8 アーリー・アンド・レイト

電撃文庫 川原礫著

8巻出たところで、4ヵ月ぶりにまとめ読み。6巻まで2冊セットだったから7巻も8巻が出るまで置いといたみたいな感じですが、単発ならそのまま読んじゃっても別によかったですね。

7巻。思ってたことは作者があとがきで全部書いてました。お涙頂戴であざといけど、これはこういうものだよね、って。まあそうでしょう。加えていうことがあるとすれば、アスナを主役にしたところがポイントなんでしょう。アスナが親族との人間関係を乗り越える姿とかユウキとのやりとりとか、そのあたりは要点掴んでるかと思います。
しかし何だかんだで物分りのいい母ちゃんね。最初の印象から大違い。病気云々よりもそっち方面のご都合主義のがどうにかすべきでしょう。リアルでは50のおばさんの意固地なプライドはなめないでおくべきです。
Web版知らないので先は知りませんが、今回のアスナの成長は今後の重要な伏線になるのでしょう。おそらく。でなきゃいつもどおりにキリト無双でよかったろうし。
あとトロツコに触れていた点が個人的にヒットでした。下級乗車券だと乗客自らえんやこらしなきゃいけない人力鉄道のアレね。芥川龍之介はやはり巨匠です。

8巻。思ってたことは作者があとがきで全部書いてました。この人、自身の文章に何が足りないって客観的に分析できてるのに、でも書きたいものを書いたらこうなったんですって開き直りのスタンスなのね。よく言えば等身大、悪く言うと自己満足。専念してしっかり書けば書ける人だと思うんだけど、それをさせる時間やら何やら犠牲にできません、てことなのでしょう、多分。それがありありと見透けてしまうのが、結構マイナスイメージになってきました。困ったな。
それでもそこらの一山いくらの作家よりよっぽど人を惹き付ける作品を書いてはいるのだけど、その殻を脱皮してくれないといつまでもファンは付いてこないと思うのです。同人ならそれでいいんですけどね。自分が心配するこっちゃないですかそうですかそうですね。

圏内事件。中編。これはつまらないミステリ。上記のように殻を脱皮するための挑戦的作品なら評価も違うんだけど、どう読んでも挑戦とは程遠い、SAOキャラを使っただけのセルフ二次創作。SAO読者の方を向くのももちろん大事だけど、作者にはまずミステリ読者になりきってみてほしいと思います。

キャリバー。中編。1つのフラグを2つのイベントで、しかも片方が後出しで取り合うのは、こういうゲームの場合ちょっと理不尽かなと。作品的に茅場の手による理不尽さであれば受け入れられるけど、ジェネレートでこういう理不尽さが出てきたら多分糞ゲ扱い間違いなし。プレイスキル磨くだけで楽しめてるからいいやって割り切ってるのかな。
主人公だから結果的に剣も入手したけど、この経緯では入手してもカタルシスを得られないと思います。少なくとも読者は得ないでしょう。ボス戦もタイムアタックもお得意のご都合主義で進んでるだけで、こんなのに感情移入できませんて。一番シンクロするのって、システム外スキルでコネクトしてるときじゃね。それはボスとの対峙そっちのけで、スキルの練習で成功だ失敗だって方面の満足感。だからキャリバーなんてどうでもいいっていう。仰々しくレジェンダリーアイテムの話っぽくしてるけど、もっとストイックにスキル磨きだけのお話でよかったんじゃないかなと。この内容じゃタイトルにもアイテムにもスキルにも失礼です。でもま、圏内事件よりはSAOらしさがあるのでまだ救われてるか。

はじまりの日。これだけ短編。テーマ的には一番SAOぽくてよかったかな。こっちは心理描写もちゃんと書けてるのに。圏内事件のひどさと比較できません。こういう気持ちでSAOに臨んだから1巻のキリトにつながったってのが読めるのがよいですね。しかしコペル、こんな低層でそんな行動取ってる程度の小物ぷりじゃ、ここで生き残ってもすぐ先で死んだろうな。浅はか過ぎる。

SAOが追いついたのでこれでアクセルワールドに移行できると思いきや、2巻よりも3巻の評価がひどいっぽいので、わりと読む気が失せていたり。うーん。

ふと思ったのだけど、ナーヴギア、アミュスフィアの世界でも見抜き文化ありそうな。犯罪一直線だな。よくよくこの世界ならシモスキルもありそうだし。しょうがないにゃあ。きっとお兄ちゃんどいてそいつ殺せないし勉三さんの中もあったかいナリよ。幸せな世界ね。

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コメント

「専念してしっかり書けば書ける人」ってのは思い込みに過ぎないのでは?
この人はこの程度のものしか書けない人ですよ。Web版最後まで読んでれば分かります。
陳腐、お涙頂戴、それを焼き直してそこそこ上手く料理できる人というだけです。

つまりは「低俗」な作家だということです。
あなたのような高尚な読者を満足させることは出来ないでしょう。

No author様

ご来訪ありがとうございます。
まず、大前提として自分はまったく高尚でも何でもありません。ということで。
低俗とか高尚とかは自分としては特に気にしてないですし、判断も難しく簡単に回答できるものでもないと思うのですが、ひとつ大事なのは楽しめるかどうかだと思うのです。

毎度のあとがきではたしかに自分が書きたいことだけ書いてますオーラを非常に感じますので、おっしゃるとおりWeb版で書き連ねたものが独りよがりな可能性も高そうではありますが、試行錯誤から書かれたと思われるSAO1巻は一定レベル以上の面白さはあったと思います。ですので、ちゃんと編集さんと打ち合わせをしてしっかりと読者を見据えて練っていく作業を挟んで書けばしっかりとした作品を書けるだけの土台はあるとも思うのです。ないとしても担当編集が作家の引き出しを増やす仕事をしてくれればよいでしょう。
ちょっとしたきっかけで人間て変わりますし、今後もっと面白い作品を発表してくれさえすれば、それでよろしいのじゃないでしょうか。

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