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2011年7月12日 (火)

ブラック・ブレット 神を目指した者たち

電撃文庫 神崎紫電著

鵜飼沙樹絵で手に取り。ラノベを絵師買いしたの、初めてです。電撃だし絵師違っても手に取ったろうけど。とても素敵なイラスト。何だかんだでカレイドメイズの影響大きいな。

序章で本編の10年前描写。という過去を背負いましたとさ。王道の匂いプンプンですね。彼の世界の2大キーワードは、ガストレアとバラニウム。ガストレアは人が人じゃなくなる怪奇ウイルス。宇宙飛来説とかまで触れてうやむやになってるのでこっちはまあいいや。宇宙ヤバイし。バラニウムはちょっと謎。ルナチタニウムでガンダリウムみたいなSF的論理がまったくないので、想像で補う必要があります。以上、この2つが世界の土台。

ガストレア戦争の傷痕を引きずる2031年の世界は殺伐とした空気のようで、随分とナイーブな環境の模様。シリアス路線故に、モノリスに囲まれた中だけの世界設定が、輸出入に頼ってるような国は確実に生き残れるわけないのが目に見えて、設定に違和感を感じてしまったり。隔絶されるにしても方法って大事だなと思いました。箱庭論をもうちょっと考察してみよう。少なくとも近未来的東京じゃ苦しいな。超未来的なら多分OK。
ま、そんな重箱の隅はともかく、大枠としては面白く読めました。呪われた子供たちとか民警とかIP序列とか心躍ります。

異能以上に異形の登場人物たち。苦労が肥やしになったのか、蓮太郎、すこぶるお人よしだなあ。影胤のがよっぽど人として素直です。フィクサーの人に影響されて当たり前だよ。娘を大事に思えばそれが必然。ただ、影胤も手先感が強くてかっこいいはずなのにあまりかっこよく見えなかったり。いい対比のはずなのだけど。
しかし蓮太郎、古い映画大好きなんだな。16歳とも思えないほどに大人びてるし。延珠がおませといってもそんなの鼻にも引っ掛けないほどに。もちろん16歳らしく木更への想いを秘めていたり可愛いところはあるのだけど。この辺はラノベな軸足。
メインヒロインはその木更といいたいところだけど、やっぱり延珠なのかな。おしゃまな女の子は好きだけど、延珠はどうもヒットしませんでした。品が足りないです。いあまあこれでも可愛くはあるけど。それでも個人的には木更や聖天子様です。お嬢様然した振る舞い。絵師的にもこっちですって。

そもそも幼女と少女の境の10歳女児が豊富すぎて。今後ますます大量発生するのも間違いないし、そっちの分野の人にストライクかも。12万人以上の超幼女がひしめく世界。でも幼女たちがひどい目に遭う話でもあるしなあ。色々と危険だ。
という感じで、すごい人とかすごい組織とか暗躍しまくりで基本的には王道展開なのに、幼女氾濫でその落差に微笑ましさを感じます。
前半の繊細さから終盤の大雑把さぷりへの落差もまた大きくて、ステージⅤ登場からの大味具合はどうにも好みじゃなかったり。ロボットアニメや特撮ヒーローを好きな層の多そうな市場ではこういう展開はやっぱり定番なのかなー。おかげでまとまりに欠ける気がします。
でもま、今後の天童家との因縁やらウイルス蔓延の黒幕の臭いやら幼女やら、面白そうな展開にはなってくれると思うので、期待を大きく持って。社長と爺さんと、蓮太郎と父ちゃんと。さてどうなるやら。

まだまだ作りや文章が雑な印象はあるけど、お話に引きずり込む力はある作家さんだなとは思うので、ガガガのマージナルとやらもそのうち読んでみたいところです。ガガガってのが微妙に気にならないでもないけど、中には面白いのもあるよね。

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