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2011年5月23日 (月)

カナクのキセキ2

富士見ファンタジア文庫 上総朋大著

ごめんなさい、1巻で完結してるよどうせとか思ってました。これはいい意味で裏切られたなあ。1巻のお涙頂戴をただの悲劇で終わらせずに、しかもそれを強力にフラッシュバックさせながら物語をさらに展開させていくとは。事あるごとに前巻のシーンを無理やり思い出させられて涙が誘引させられました。元々スレッショルドは達成してたし、まだまだグレイブヤードはふんだんに残ってるので、この先の展開も期待できますね。

表と裏で物語が進行していくのは1巻と同じ。今回はカナクが裏。その時点で何かあるよね。でも表のスフィアはもっと遠いご先祖様か何かと思ったらもっと近しい人でしたのね。また色々背負わされた主人公になっちゃったなあ。これも辿っていったらマールの時代まで遡りそう。
レベッカもユーリエ同様にちょっと無双すぎるきらいはあるけど、キャラの繊細な設定よりも脚本と展開で魅せるタイプの作品なので、まあこのくらいは許容しましょう。てか、父ちゃん、どう育てたらこうなったんだよ。もっと父ちゃんの背景も出すべき。
そんな中、付け足しのようにちょこまか動いてるエヴィレイスのネウも現時点ではただのマスコットで、他キャラ同様にさっぱり魅力を感じないのだけど、きっとすごい展開が待っているのでしょう。ここはぜひ裏切られたいところです。

きっちり締められた1巻のおかげで、今後の展開を期待させる終わり方が逆に好印象に見えるところもある意味演出というか。そういう手法的な意味でこの2巻は1巻よりも高評価です。
あとはキャラの魅力と笑いが備わってたら非の打ちどころのないラノベとして君臨できたろうになー。ま、このままでも充分面白いからいいか。

ループがうまく収束できないとマール教の経典やら伝説やらが辻褄合わなくなりそうだけど、きっとこの作者ならまとめてくれるでしょう。期待してます。がんばれー。

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