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2011年4月16日 (土)

魔法少女を忘れない

集英社スーパーダッシュ文庫 しなな泰之著

映画化帯で地元の本屋でディスプレイされてたのが目に付いて買ってみました。買ってみたら帯変えただけの初版なんですけど。2年も前なのに重版されてないって、ホントに映画化されるような話題作?

ヒロインの元魔法少女みらいちゃん。とにかくいい子。ホントいい子。持ち帰りたいです。今どきの言葉でいえばぺろぺろ。いくらでもよだれで枕ぺとぺとにしてくれていいよ。魔法少女というキーワードは愛着湧くほどに慣れ親しんだペット的な符号としての意味合いでした。
そして可愛い女顔の悠也くん。主人公。よくいるにぶちん。これも符号。宇宙飛行士なんて夢もあるようなないような。でもこの子に感情移入はできません。単にみらいとのいい距離感のポジションにいるってだけの子。でもその立ち位置が非常に重要なので、感情移入できなくても主人公目線大事です。
幼馴染の千花ちゃん。厨二の気あり。最後まで読んでみれば、ここまでやらんでもと思ったり。
同じく元魔法少女わかばさん。人生観教えてくれる大事な先輩。
あとは小道具的な直樹くん、秋村先生、その他大勢。

キャラはともかく、雰囲気はとてもいいのです。その空気を作ってるのはやっぱりみらい。こんないい子連れてきてくれてありがとう、悠也のママさん。でもおかげで千花ちゃん壊れちゃったり。災難だったね。悠也を好きでしょうがないのだから仕方ないね。

魔法少女について学校で教わるとか、世界に組み込まれてる要素だけど、お話にはさっぱり魔法少女要素はなし。箱庭の外なんか知ったこっちゃありませんという展開。が、この作品の肝はラストの描写に収束していくシナリオに特化されたものなので、みらいがいい子でさえあれば後は設定も何もかもどうでもよかったりします。何、自衛隊で働く魔法少女って。

四季で章立てされてて、春のキャラ紹介編が平和なくらいで、夏のわかばとの面会からはラストスパートに向けて一直線。昼メロばりの展開の早さ。秋に男の娘ネタが差し挟まれるあたりはラノベか。でも夏秋でのポイントはやっぱりわかばさんですね。そして冬へ。

人殺せば泣ける作品は書けるってよくいうけど、人殺しただけじゃこんなに綺麗に泣ける作品にはならないよね。色々と不足分はあれど、魔法少女の設定とみらいのいい子ちゃんぶりの力技で捻じ伏せられました。いや、ホント綺麗。感動という表現よりも、綺麗という表現がしっくり。
こんな気分になれた作品は10年位前にマイブームだった菊田まりこの『いつでも会える』以来かも。

挿絵のイメージも秀逸だったというか。作品とイラストの相性が最高でした。越島はぐ氏、これはいい仕事。特にあとがきが。見に行ってはいないけど、帯によればWEBウルトラジャンプで連載中だとか。単行本化されたら買ってみましょう。

本屋で気になった映画化情報は、調べて見てみるとまるで違う作品のようでした。どういう企画なのやら。まあGWに気が向けばもしかすると。おそらくはないけど。

それにしてもラノベにおけるJOJOってのは、もうお約束の小道具ですね。いくら集英社だからとはいえ。集英社以外でもしょっちゅうネタにされてるし。すごいなあ、ジャンプの影響力は。

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