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2011年3月12日 (土)

逃走少女と契約しました。猫だけど。

HJ文庫 西村文宏著

このところいつも思うんだけど、本当にタイトルどうにかしたほうがいい。いくら流行だからって。せめて帯のキャッチかサブタイトルくらいにならないものか。面白い作品ほどそう思う。えぇ、面白かったんですよ。斬新てわけではないけど、よくまとまってるいいライトSFだ。

電子機器に対して絶対的な支配力を持つ突然変異フェアリネット。しかも自我あり。のフィー401。悠木碧の声で勝手に再生されてました。アニメGOSICKのせいです。だって口調が。
対する、記憶失くしたけど色々頭の回る黒猫アルフ。矛盾してるけどよくあること。そしてこの世界は猫が激減してるらしい。それはますます貴重だ。

まず箱庭作るにあたっての説明が綺麗にまとまってました。世界を跋扈するアルテミス社。その庇護の下で生活している田舎王国の一地域。箱の中だけで話は進むけど、箱の外の世界の展開が想像できるような作りになってるのがポイントです。SFの根幹。

そんなアルテミスの追っ手から身を隠して、協力者のドラマやトレインチェイスまで魅せてくれる波乱のシナリオ。
自我を持つフェアリネットを否定してくるカルラが自我を持ってるようにしか見えないあたりは何か含みがあるんだろうか。社のセキュリティと製品の違いと解釈するのが無難か。ちょっとどう判断すればいいか難しい。
それにアルテミスの目の届くところならどこでも対応可能なことから、中枢がこんな田舎国にあるとも思えなかったり。普通にクラウド化もされていれば多元に冗長バックアップも備わってるだろうし。耐フェアリネットプロテクトまで備えてたことも鑑みて相当に高度な設計なんじゃなかろうか。研究所の末端機器潰したくらいでは対策できるとも思えず。
そういうわけでカルラだけちょっと納得しがたい動作でした。フィーはスタンドアロンだから納得できるんだけどな。それにしてもどんだけのレイヤでどんだけのプロトコル操れるんだか。逆にそれがかっこいい部分だけど。

痛車ならぬ妹痛馬車とかあれもユニークでした。ツッコミなかったし兄について諦め入ってるんだろう、マリー。

まだ冒険続きそうだし、今後も楽しみです。

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